解雇→就職活動中

・・・どこから話せばいいのか。先日、人生初めての解雇という体験を致しまして。
と言っても、私が何か職務違反を犯してとか怠慢な勤務態度でクビになったわけではないんですが、
要は、とっても合わない上司に当たってしまい、それに対処し切れなかったという・・・。
これからどうしようとか情けないとか、まぁ一通り色々考えても見たんですが、でも、私本当にこの上司の下で働いていた1年半、学べることもあったけれど、彼女と関わる部分は辛いことだらけだったので、この人の下にいる限り、彼女は延々と私を排除する為に色んな手段を使うだろうということもあり、形はどうであれ、あの場を離れる事ができたことはよかったと今は思えています。

ここから先は、解雇までの経緯に若干愚痴っぽさも漂うかもしれませんので、読みたい方だけどうぞ・・・。




そもそも、上司が一体何故私を嫌っていたか。一番は、私が日本語スキルを買われての採用だったことでした。日本のクライアントも多く、東京オフィスもあるのですが、本社対応になることも多く、アメリカ人PMも多く担当していたこともあり、翻訳会社から上がってきた日本語翻訳されたドキュメントのレビューや、研究会資料の作成などは、自分が関わるプロジェクト以外からも多く依頼があり、これは上司の更に上のラインを通って私に直接おろされる事も多くありました。
産休後は、東京オフィスのマネージャーのプロジェクトにも付けられた為、他のチームメンバーは全て彼女のプロジェクトだけを手伝っているのに、私だけが、複数マネージャー付きになってしまっていました。
(これも彼女の上のディレクター権限の意向・・・)


彼女も表向きは私のこの状況について文句は言えないのですが、自分のプロジェクトもきちんとやってくれないと困ると言うわけです。もちろん、私は彼女のプロジェクトについてもきちんと仕事をしていましたが、
どんどん要求はエスカレートして、絶対に自分のプロジェクトを最優先でやらないと駄目だとまで言い出す始末で、最終的な私への評価の多くは、「何月何日、私のプロジェクトのこの仕事を後回しにした(期日はまだ先のはずなのに)。どれだけ重要なプロジェクトであるのか理解していない」という主旨のものでした。
優先順位を彼女の思うように付けられないという評価をし、「それならばどういう対応が好ましいのかアドバイスしてくれ」とお願いすると「他のプロジェクトに30分以上費やす場合は自分に全てお伺いを立てろ」と言うので、逐一報告すると、次の評価は「自分のところに来ないと優先順位が付けられない」と言い出し、私が自分で判断して仕事をすると、「自分に相談すべきである」と言い出すので、もう手が付けられませんでした。


この上司、「私のことを個人的に好きではないんだろうなぁ」と言う事は伝わっていましたが、ここ数ヶ月はとにかくでっち上げてでも私のミスにしようと必死でしたので、どんないちゃもんでもとりあえず対応して次には指摘された部分をクリアにして提出すると、次には自分の前のコメントを撤回する、絶対に改善されたことは認めない、こちらから指摘をするとうやむやにする。ミスとして私に指摘したい部分を明文化して欲しいと促すと放置して、次回の面談時は私は改善してないというフィードバックをよこす・・・とまぁひどいものでした。まさか、ここまで個人的な好き嫌いを全面に押し出してくるとは、と思いましたが、絶対に認めたくないんだということはよく判りましたし、私もこの職場はそう長くはないけれど、漠然と2年目が過ぎたらまた転職かなぁと考えていました。


会社としては、もう私を解雇するという意向は1月初旬に決まっていたのだと思いますが、法的に不当な解雇をしない為に、証拠作りとしての「1ヶ月間の改善期間」を設定しての通達でした。
この時、私にはいくつかの選択肢がありました。

1)絶対にこの一ヶ月間で見直しをしてくれることは無いと私は確信していましたので、クビになる前に辞表を提出する→プライドは保てるかもしれないけれど、失業保険(Unemployment)は自主退職なので対象外

2)この1ヶ月で就職先を探して、1ヶ月経つ前に辞表提出→理想だったが通達時から就職活動を始めても期限の1ヶ月までに内定する確立は低い

3)この1ヶ月、難癖つけられた部分を全てクリアして、仕事を継続させる→上司に絶対その意志は無いことは明確

4)この1ヶ月、難癖つけられた部分を全てクリアして、解雇される→プライドはずたずただけど、失業保険はもらえる。

結局私は最後の選択肢をとったわけですが、もちろん就職活動も通達があってからすぐに始めましたが、期日までには決まりませんでした。


仕事も、全て期日前に終わらせ、毎度つけられる言いがかりに近い指摘も全てにっこり引き受けて次の提出には全て言われた通りに直して持って行き、同じ件では指摘されないように、先手も打ってやりましたよ。
でも、結局はポジティブなコメントは引き出せず、最後まで言いがかりのようなコメントばかりを突きつけられ、(しかも以前、改善したと認めた件面をまた引っ張り出してくる始末、もう手に負えない)1ヶ月が経ち、解雇になったわけです。


会社としては、私のように何も悪いことをしていない人間を解雇するところは、なるべく他の社員に見せたくないのだと思うので、HRの担当者がお昼前に私を呼んで通達をし帰宅させる段になって、
「今から机に私物を取りに行く?それなら、私が一緒について行って、ホブをその場で返却して貰うことになるけれど。それとも後から取りに戻ってきてもいいけど。」(明らかに後から来いと言いたげ)
でも、私は別に悪いことしてるわけでもないし、デスクの私物もほとんど引き上げていたので、
「特にそんなに物も無いし、私のバッグとコートだけなんで、取りに行きますので、ご一緒にどうぞ♪」
と、すたすたと席に戻り、荷物をまとめて去るまで5分。それでもHRのおばちゃんは、立ち会わなければならないし、でも他の社員にこんなところ見られたくないし・・・とやきもきしていました。
解雇なので、仲の良かった同僚や他のチームのメンバーに挨拶できないまま去るのが辛かったですが、
仲良しの子にあとから私の代理でメールを送ってもらいました。

幸い本当に自分のチーム以外の人は本当にいい人たちばかりで(苦笑)、リファランスになってもいいよ、という人や、自分の転職時に使ったヘッドハンターを使っていいよとか、この競合会社で募集があると思うとか・・・様々な申し出を、事情を知った人たちが電話やメールでくれたことも嬉しかったです。


こうして人生初めての解雇を経験したわけですが、解雇された日より、1月初旬に1ヶ月前通達を出された日の方がショックでした。仕事を失って、収入がなくなるので、本当はこんなことを言ったら怒られるかもしれませんが、彼女ともう会わなくていいことにほっとしている自分も居ます。


自分が思った方向とは少し違いますが、生後3ヶ月から復職していましたので半年振りに息子としばらく家で過ごすことが出来る事もプラスと考えて、しばらく在宅専業主婦兼就職活動に励みます。