出産前

<2012/4/19-20の回想>

産休1日目は、早速仲良しの同僚2人と女子会ディナーをする予定だったので、
家で日中はうだうだし、夕方のお出かけに向けてのんびり準備。
この同僚の子達は、いずれも私より年下だけど、先輩ママで、チームやセクションが違うけれど、
白人率が高い今の会社で数少ないアジア人でもある。(カンボジアアメリカ人と中国人)
入社時期も私とそう変わらないこともあり、同期みたいな関係。
今回も会社でのベビーシャワーを仕切ってくれたので、そのお礼ディナーに誘っていて、
子持ちの二人が、お子さんのお世話を旦那様に頼んで出てきてもらえることになったわけです。

そんな彼女達と、家の近くの「和食・タイ料理・中華」のお店でご飯を食べながらゆっくりおしゃべりをしました。
いつもは一緒にご飯を食べれるのはランチで、なかなかゆっくり話すこともできずにいたのですが、
やっと女子会実現!いい気分で帰宅したら、一昨日のようなあの痛みがずずーんとお腹を襲ってきました。
重い生理痛のような痛みから、今回は徐々に痛みも増してきて前の偽陣痛よりもっとはっきり痛みの波が判ります。
前駆陣痛の時には手書きで時間を書き留めて、間隔を測っていたのですが、段々字はよれよれになるし、
書き忘れがあったりもしたので、先日見つけたI-podの妊娠中用のアプリを使って、今回は陣痛の間隔を計りました。
結果として、痛くなったらクリック、治まったらクリックという単純な動作なので、
段々痛みがひどくなったら、相方に「ボタンクリックして〜っ!」と頼めたのもよかった(笑)

Sprout

前回のように偽陣痛で病院に行って無駄足を踏むのはイヤだったので、本当だと確信するまで病院は行かないと決めていたのですが、
そんなこんなで夜中ずっと痛みが徐々に強くなるのを感じながら朝を迎え、
いよいよ、痛みも激しくなってきて、これは本物?と思えたので相方に病院に行きたいと伝えて、車に乗り込みました。


結局、通っていた産婦人科医が所属する病院に登録し直したので、
私が予め見学ツアーに参加していた病院とは別の病院へ行ったのですが、結果としてはちゃんとLDR(陣痛→出産→予後を同室で行う。通常個室)だったし、
出産を手伝ってくれた助産婦も担当ナースも良い人たちだったので、この病院でも満足しました。


病院へ到着したのが10:30am。登録もスムーズで、広いLDRにすぐ通されて基本的な質問をされながらモニターつけて、
点滴つけて・・・・と、着々と出産準備モードが出来上がっていく・・・とにかくお腹の痛みは増すばかりだし、
言われたことをこなすのが精一杯(苦笑)
ここでされる質問は、誕生日や胎児の週数の他に、35週くらいに産婦人科の検診でされた膣内の組織検査の結果を答えます(陽性か陰性か)。
これは陽性の場合は、出産時に赤ちゃんにお母さんの膣内の病気が感染する可能性があるので抗生物質を出産時にしようしなくてはならないからだそうです。
ちなみに私は陰性だったので特に何の手配もありませんでした。


あっという間に、背中すーすーのフリーサイズの患者服を着て、モニターには陣痛の波がはっきり現れて内診された結果、
11:00過ぎの時点で子宮口は既に4cmまで開いていました。無事、陣痛は本物だとわかった辺りで、
痛みはどんどん激しくなり、波が来ると痛みもがいている私を見て、
12時過ぎ、背中をさすってくれていた相方が
「もう、頑張ったし十分だから、麻酔お願いします」
と私より先にお願いしていた・・・。
よっぽど見てるのが辛かったらしい。
(無痛分娩用のEpidural(硬膜外麻酔)は本人がGoサインを出す)
脊髄に麻酔を入れて部分的に痛みを無くし、その後誘発剤(ピトシン)で陣痛を進めて出産するというプランを読み上げられ、
麻酔医が登場したのですが、この先生、メキシコ系で訛りが激しく、
ただでさえ痛みで頭もうろうとしている私には、彼の言ってることが3割くらいしかわからなかったような気すらするのですが、
担当ナースは、噛み砕いて説明しなおしてくれたはとても有難かったです。
とても痛いと聞いていた硬膜外麻酔は、実は全く痛くなくて、恐ろしく上手な先生に当たったのか、
それとも陣痛が痛すぎて感じなかったのか、本当のところは定かではないのですが、
「ここで動いちゃだめよ、頑張って!」と励まされて、ど緊張したのに、痛みも無く、麻酔終了。
徐々に、痛みが引いてきて、20分くらいで、無条件で涙がこぼれるほどの痛みが、
すーーーーっと無くなりました。
そこからは、「ビバ麻酔」状態。
その後、先生がやって来て状態をチェックした後、破水させたらまた居なくなりました。
産婦人科医って、結局取り上げるところしかやらないんだなと、初めて知りました。

痛みが無くなって、相方と子供の名前について話し合ったり、
子供が生まれたらどっちに似てるかとか、そういう他愛も無いことを話して過ごしていました。
今、お産中である、ということがどっかに行ってしまいそうなくらいの穏やかさ。
ちょこちょこ経過を助産婦さんがチェックしに来てくれて、1時間に子宮口1cmずつ拡げるという与えられた課題は無事クリアして、
夕方4時半過ぎ、ビーチに居た義母がとんぼ返りで駆けつけてくれ、少し話をしてたら、
助産婦さんから
「子宮口最大に達したので、そろそろ出産体勢に入りますか?お母さんには居て貰いますか?出てもらいますか?」
と聞かれて、どうしたらいいんだかわからないので、「本人が立ち会いたいなら居て貰っても構わない」と言うと、
義母は、是非立ち会いたいと言ってくれ、何と相方が私の右足を持ち、義母が私の左足を持っての出産となりました(苦笑)