{アメリカ食生活]趣味農業の家に嫁ぐと・・・

アメリカのちょい田舎に住む私の、嫁ぎ先は「元農家、現在趣味農業」っていう家なので、
(義父の実家はアパラチア山脈の山間の農場で、肉牛、乳牛、ターキー、果物などを作っている)
相方の実家に行くと、、庭とは呼べない広大な土地に、本格的なトラクターで耕し、種まきをしたとうもろこしやら、大豆の畑を望み、馬屋には、サラブレッド二頭、四輪バギーで、裏の丘を上がれば、桃やりんごの果樹園があり、
きゅうりやピーマン、キャベツなどが植えられた家庭菜園と呼ぶにはでかすぎる畑のフェンス越しには、
ラズベリーがなってたりするんですが、これ、全部趣味(というか仕事じゃない)なんである。
収穫の時期になると、野菜や果物のおすそ分けを沢山頂いちゃうのである。
ちなみに、結局収穫した物を、お店に買い取って貰ったりもしてるらしいので、
結局は、兼業農家?という気もするんだけど、本人はきっぱり、「商売してるつもりはない」っていうから、
やっぱり農業は趣味の人なんである。
ちなみに、日本から帰ってきた年は、大根の種を密かに持ち帰り、私用に育ててくれたりもした。


ちなみに義父の趣味は、バイク乗り。ハーレー命、で最近は、古いバイクをオークションで買い付けてきては、
それをリモデルしてたり、広い敷地の芝刈りしたり、枯葉もきれいに片付けてるし、
何とも忙しいし、でもそういうことしてるのが根本的に好きな人なんだけど、
冬場はハンティングにも行くので、しとめた鹿なんぞは、肉屋に持って行って捌いてもらって、我が家にもおすそ分けで頂く。
生肉も頂くが、ジャーキーになったり、ボローニアソーセージにしてもらったり・・・と鹿尽くしとなる。
大抵冷凍しておくんだけど、先日、思い立って、解凍しておいて今日、鹿肉のシチューを夕食に作ってみた。
作ってる最中、ふと
「義父のしとめた鹿肉でシチュー」
というフレーズが頭をよぎり、何だか、大草原の小さな家で、チャールズ父さんが狩から帰ってきて、
ローラたちがご馳走を食べるという件を思い出してしまった私。
私の家系はどうやら商人・町人の家系なのか、全く農家の親戚がいないので、
「自分の家で収穫した物を食べる」っていう生活が、これまた新鮮。
実はこれって物凄く贅沢だよな〜と、私なんかは思ってしまうんだけど、これが当たり前の生活である相方や義理家族にしてみると、私がいちいち「美味しい〜」「感激〜」というリアクションするたびに、
「え、マジで?」と思っていたという。


そういえば、数年前は、義父の果樹園で取れたネクタリンとピーチで、
ピーチブランデーを製作したんだった・・・今度は赤毛のアンの世界じゃないかっ。
ダイアナが泥酔したいちご水、子供心にかなり気になった覚えあり。


時間も無いので、ずるをしてビーフシチューの素使用ですけど、圧力鍋と、赤ワインたっぷりで肉を漬け込んでから作ったおかげで、短時間で肉はスプーンで切れるほどやわらか〜♪
玉ねぎもとろとろ、トマトもとろとろ。
牛肉よりあっさり目で、美味しかった♪
ちなみに、シチューは解凍した肉の半分を使ったので、残り半分は、相方がジャーキーを作るそうです。



うふふ、しばらく、私のランチは鹿肉のシチューよ、ジビエよっ。
田舎にいるからこその醍醐味、趣味農業の家に嫁いだ身のメリットよっ(笑)