やっと解放されたつかの間の休日

自分の恥をさらすようですが・・・も〜仕事で死んでました。
久しぶりのONってもう二ヶ月くらいご無沙汰です。
皆様お元気でしょうか?

今の仕事についてから、事ある毎に「うぅ〜忙しいよぅ」と呻いてきた私ですが、
この数ヶ月は、本当に今までの生活なんてまだまだ序の口であったことを証明するかのような、
「鬼」のつくほどの仕事量。
これ、絶対にあり得ないよ・・・というくらい、人間としての生活にも支障を来たすほどの忙しさでした。
どのくらいかと申しますと、まさに夜を徹して、週末も問わずといったところで、
朝8時過ぎから仕事→残業20時まで→家に帰って21時過ぎから家からオンラインに入る→夜中3時過ぎまで仕事→朝8時から出社・・・・・をエンドレスに続けてもまだ終わらない。
週末、朝9時からオンラインに入り夜中の12時まで仕事。社長から何かエラーがあるたびに、電話攻撃。PCの前から離れてると、電話で「一体どこにいるんだっ!!」(ほんの15分、顔洗いに離れてただけなのに)
この社長、マリーン出身ということもあり、会社経営も軍隊並み。


これにはさすがの私も「無理です。こんな生活続けられません。」と訴えては見るものの、
今辞められたら困るのだろうけれど「これも今だけよ。これが納期に間に合えば少しは落ち着くから」(真っ赤な嘘)
そして決められた締め切り、クライアントや各部署からの返答に遅れが出るとそれを理由で工期が延びる為、
24時間体制を強いられたラスト1ヶ月。(その前までも夜中まで仕事していたけど)


正直、生きて納期を迎えたことが信じられませんでした。
私とその上のマネージャー、精神的にも肉体的にもぼろぼろ。
もう冗談抜きで、人妻二人、「家庭崩壊も間近」とこぼしていたほどです。


今週末はやっと晴れて睡眠を貪る生活を手に入れたのでした。
しかも、この全ての残業、無給です。払って貰えるならばまだどこかで折り合いというものを付けられるのでしょうが、
払って貰えない残業・・・アメリカの悪しき政策
ホワイトカラー・エグゼンプション」という方針から来ているのです。


アメリカでは、現在の雇用体型として「エグゼンプト」「ノン・エグゼンプト」の二つに分かれます。
大きく言えば「エグゼンプト」は年俸ベースでの契約方式で、主にホワイトカラー、プロフェッショナルと言われる職種に該当します。
一方「ノン・エグゼンプト」とは、時給ベースでの契約方式で、主にアドミン(一般事務系)やブルーカラーと呼ばれるノン・プロフェッショナルな職種に適応すると言われています。


私はエグゼンプトに該当するため、会社との契約は年俸ベース、つまり残業代はゼロ。
1日18時間くらい仕事をしても、払われるのは8時間のみです。


そもそも、なんで今回こんな目にあったのか。理由は判りきったことでした。
1.実現不可能なタイムライン
2.会社側のリソース管理に対する認識が皆無

この2点に尽きます。
これについては、プロジェクトが始まる時点で、こちらから指摘をしていても無視されたんですね・・・。


私がアメリカに居て、日本人との違いを感じる点の中で、
「とりあえずやってみて、後から何か起きたら力技で何とかする」というメンタリティがあります。
これは、仕事だけに留まらず、自分の夫を見てても思うのですが、
日本人は、結構綿密に先を見越して計画を練ってそれから行動という「石橋を叩いて渡る」的発想をする人が多く、
(比較論としての話。もちろんそういう人ばっかりじゃないとは思う)
アメリカ人は、「うだうだ考える前に、とりあえず思いついたことはやる」タイプが圧倒的です。
判りやすく言うと、日本人はグラスにジュースを入れるときこぼさないように8分目くらいを目安に入れるとします。
これは、「ここならこぼれないぞ」という「安全圏」を見つけてからジュースを注ぐという考え方。
一方アメリカ人は、「ジュースを飲む」という最終目標が果たされれば「こぼす」「汚れる」という心配は二の次なので、とりあえず注ぐ。こぼれちゃったら拭けばいいじゃん、ということで、どばっとジュースを注ぎます。
シミになったらシミ取りで取ればいいし、シミが取れなかったら捨てればいい(この辺も既に消費大国アメリカ)的発想です。


日本人は、「何か起きてからじゃ遅い」と考えるんですが、アメリカ人は「何か起きたら考えよう」なんですね。
でも、これが今回のプロジェクトでは遅れが出てしまった→じゃしょうがないもうちょっと人雇うか→未経験の安い人材確保→当然即戦力にはならない→仕事を教える時間がかかる→自分の仕事が止まる→結局今日も徹夜。


しかも、ここに来て未経験の安い人材確保をアドミンレベル(上記のノン・エグゼンプト)で行った為、ケチな会社は「この人は40時間以上働かせてはいけない(残業代を払わなくちゃいけないから)」とした為、私たちの業務量削減はほんの数パーセントということになってしまい、しかも慣れないアドミンの仕事の見直し・訂正はやっぱり私のところに来るので、仕事量減って無い・・・という状態になるわけです。


ということで、こーんな状況を数ヶ月続けて、やっとやっと休みが休みらしく(それでも、もう心身ともに限界点の時に、無理やり休みを取って相方とつかの間の逃亡はしてしまったけれど)惰眠を貪っているこの独立記念日の週末。


じゃ〜これで一段落ってことで、少しゆっくり出来るかな・・・というとそうじゃない。
もう次の仕事が決まってます。今までペンディングになっていた事のフォローアップがあります。
全然休まらない。馬車馬のごときスウェットショップ状態。


次の仕事を探し始めているのは言うまでもありません。
たかが仕事に、命を落としたくはないし、相方との関係にもヒビを入れたくないですし。
芸能人じゃないですが、「多忙な仕事の為のすれ違い」というのってこういう奴か・・・と、
最近思うこの頃です。

でも・・・生きてて良かった(涙)