遅ればせながらネットワーキング

12月の卒業を控えて、色々試行錯誤してる就職活動。
私の場合、幸運にも学生ビザが切れる前に結婚→グリーンカードを取得できたので、
ビザサポートなどを考慮する必要は無くなったのですが、
相方が今私が住んでいる場所を中心に、メリーランド、DC、デラウェア周辺で
仕事をしており、独立して間もないというのに有り難い事に多忙な毎日を過ごしています。
これはイコール、この地域を今離れるのは得策ではないという意味で、
稼ぎ頭の相方が、アメリカ初就職の私の為に動けないという状況です。


とりあえず、メジャーな就職求人サイトにレジュメを乗せたところ、
やはり一番最初に連絡が来るのは「Japanese/English Bilingal」に目をつけた
日系のリクルーターの会社なのですが、
私のロケーションを話した途端、大抵はかなりトーンダウンします。
こんな田舎じゃ日系の企業も少なければ、日本と取引してる会社も無いわけで・・・。
すると、私の日本でのキャリアというのはあまり評価されないという前提で、
「4大新卒」のぺーぺーとしての就職活動になるわけです。


アメリカの就職事情というのは、新卒・既卒と分かれているわけではなく、
新卒者も普通に、転職者と同じようなポジションに応募します。
ジョブ・フェアなどもあるにはありますが、日本のように「新卒者向け」などという区分はされていません。
ある意味、門戸が広いとも言えますが、経験者と一緒のジョブマーケットにいるわけですから、
競争も激しくなるわけです。
もちろん、求人情報には「〜〜の職域で○年以上の経験者を求む」と明記されたりするので、
暗黙の「新卒者は取らないよ」ということも書かれています。


私は、アメリカで学位取得を志した当初、アメリカに残るのか日本に帰るのかはまだ判らない状況でした。
ただ、卒業が35歳過ぎると判っていたので、日本での再就職の道はかなり険しいということだけは確かでしたし、
(女性の再就職は35過ぎると一気に狭き門になるというのは、本当に嘆かわしいことです。年齢・性別に対する差別ですよねぇ、本当に)
そうなると、出来ればアメリカの方がもっと性別・年齢関係なく仕事を得られるチャンスはあるはず、
ということだけは思っていました。


結果、こうして相方と結婚して、アメリカで生きていく事を決めたわけですが、
いざ、アメリカでの就職活動を始めてみると、
日本でのキャリアを全く考慮されないとなると、マネジメントという管理する側の学問を専攻したことってのは、
とてつもなく無謀な事だったのかもしれない・・・と途中で思って、
SCM(供給チェーン管理)を集中的に学ぶ事にしたものの、
この分野は比較的新しい学問ですが、関連する企業は多岐に渡ることに気づきます。
製造業でもサービス業でも、大企業でも街中の小さなパン屋さんでも、
供給チェーンは存在するからです。
(例えば、街中のパン屋さんなら、材料を仕入れ、それをパンにして、パンをスーパーマーケットに納入するか、店頭販売する。これだけでも原料を作る会社→パン製造業→販売業→消費者というチェーンが見えますね。)
多岐にわたる分野に関わる学問=Job Opportunityも多い、と思われますが、これまた広すぎて、
少しは専門性を高めて狭めたと思った分野も実は広かった・・もっと狭めないと
仕事を見つけるのがこれまた難しいという話になっています(涙)


とりあえず、今取っているSCMのクラスの教授に、卒業後の就職について相談してみました。
すると、SCMの分野の業界サークルなどへの参加など、
ネットワーキング出来そうな情報を教えてくれたり、
どうやって、自分の行きたい分野などを見つけて行けば良いのかなどのアドバイスをもらいました。
それと、レジュメも先生が預かってくれて、知っている企業で良さそうなところがあれば、
送ってあげてもいいよ、とまで言って下さいました!!


今の私にとっては、まだ真っ暗闇の中にいるような気持ちだったので、
とっても有り難いお話でした。
また、これはちょっと複雑な気持ちだったりもしますが、
企業はあるパーセンテージで、各種のマイノリティを雇わないといけないという法律がある為、
白人人口が高いこの地域では逆に「出来るアジア人」は雇われやすいかも、とのこと。
うーん、これは微妙。
アジア人であることを理由に、スキルよりも人種が理由に雇われたという評価は受けたくないですし。
でも、もっと割り切って考えれば、会社にあるであろう「マイノリティ枠」の中では競争があるわけですから、
そんなことを気にする事も無いのかもしれませんが・・・。


今期は人事関連のクラスも取ってるんですが、アメリカの労働法の中では、
あらゆる差別による待遇の格差を無くそうという法律がたくさんあります。
(性別、年齢、人種、障害、軍歴、妊婦さん、ゲイなど・・・)
その法律の中で、唯一どれにも属さず恩恵を受けない人々が、
「白人の若い異性愛嗜好の男性健常者」なんだそうです。
逆を取れば、このタイプに属する人はそれまで差別の対象にならなかったということなんですけどね。
アメリカにいるとフェアという言葉の意味をよく考えさせられます。


それと、私は学校のカリキュラム上、まだSCM集中コースが出来る前に
マネジメント専攻として専攻に入ってしまった為、SCMに必要なクラスは全部受講しているのですが、
卒業証書にはSCMの文字が入らないので、レジュメにどうやってSCMを学んだことを書けばよいのかと、
聞いたところ、これも「SCM専攻」の文字を入れても良いというお許しが出ました。


ということで、教授との10分程度の話でしたが、
色々今後の就職活動に参考になることも聞けたのでよかったです。

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