ペーパーを書くということ


英語でペーパー、もうそれだけで私的には一杯いっぱいなんですが、
それでも、こうして毎学期、何本ものペーパーを書いています。
授業によって、教授によって、7〜12ページ程度ですが、
ビジネス専攻ですと、大きく分けて
1.ある会社の実際あったケースについて検証し、より良い結果を出す為の提案をする
2.ある論議が分かれる件面に対し、どちらの意見を支持するか
3.一企業とその対抗会社の経営状況を比較する
4.ある社会的な問題に対し、自分の会社のポジションを示され、それにどう対応すべきなのかについて説明する。

・・・のような事を書かされることが多いです。
また多くは、加えてそれをクラス内でプレゼンテーションもさせられます。


結構色々とこだわりのある先生も多く、
またこのインターネットが普及している現代ですので、当然、どっかから同じようなテーマのペーパーからコピーしたり買ったりして提出するような輩も居るわけです。
教授も、私たち同様、ネットやソフトを駆使して、
「同じような文章を使ってないか?ソースとして出しているリストの抜書きをしていないか」というチェックをしたりもするようです。


実は、コミカレ時代にとあるクラスを受けてから、
このペーパーの点数がぐんと上がったんです。
文法等のミスはあるものの、ペーパーの構成についてはいい点をもらえるようになりました。
実は、それが英語のクラスでもビジネスのクラスでもなくて、
哲学系の「論証学(Logic)」という人文系の選択科目の授業だったんです。


確かに、こうした大学でのレポートやペーパー等は、
自分の意見を述べて、それがどうして正しいと思うのかについて、
論証していくわけなので、logicsが役に立つのは当然なのかもしれないんですが、
この授業にあった「効果的な論証の仕方」という章が本当にありがたい位、
ペーパーを書くのに役に立っています。


ご存知の方も多いかも知れませんが、、
英語の文章は、「起承転結」ではなく、
「結論が先、理由は後」とされています。
これは会話においても同じことが言えて、
「自分はこう思う。何故なら〜で○○だから」
(I think 〜、because this is--and○○.)
という言い方をしますよね。
日本語は、どうしても
「これは--で、○○である。だから私は〜だと思う」
事象・理由が先、結論は後という文章が多いです。


これと一緒で、英語のペーパーは英語話者の脳内構造から成り立っていて、
「結論(というか、このペーパーの中での自分の意見を述べる)」
「事象の簡単な背景説明と結論に至った理由」
「持論に対する反論の存在を明示」
「その反論を論破する」
「最後に、だからやっぱり私の意見は正しい。」
というのが、一般的な「論証」の一歩と言われています。


つまり、自分が正しいということを認めさせる為には、
その反対意見の存在を無視してはならず、
自分が支持する結論は、その反対意見を覆すくらいの要素があってからのことなのだ、
ということをきっちり述べる必要があるわけです。


更に、ビジネスのペーパーの場合、時には、
「Exective Summary」と呼ばれる「骨子」を先に書かされる場合もあり、
読み手の関心をいかに惹き、本論を読ませるかという、
読者を意識した書き方をさせられます。


この論証の原理を勉強してから、
ペーパーを書くのは嫌いですが、それでも自分の意見を筋道立てて書く事が
少しは出来るようになったと思います。


私が色々読んで、ペーパーを書くのに役にたったな〜と思える書籍をいくつか紹介します。


昔、友達から紹介されて読んだ
「考える技術・書く技術」(バーバラ・ミント・著)

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則


この前日本に帰った時に買った
「話して考える」と「書いて考える」(大江健三郎・著)


考えをまとめたい時や、本を読んだメモなどをマインドマップしたりも。

人生に奇跡を起こすノート術―マインド・マップ放射思考

人生に奇跡を起こすノート術―マインド・マップ放射思考


結構、私はこの方法は好きです。
私は専ら手書き派。(パソコンでも出来るらしいですが)


ビジネスの用語や新しい分野のマネジメントを知る為に、一応業界誌も読んでみたり。
Harvard Business Review
[rakuten:book:13024649:detail]
(私は英語版を読んでますが)

学校では、ありがたいことにWall Street Journal や NY timesが無料で貰えるので、
一応それもちまちまと気になるところだけ拾い読みもします。
こつとしては、各新聞等のオンラインサービスに登録して、
メールで、先にニュースのハイライトをチェックしてから
新聞で、気になったニュースからちょこちょこ読む感じです。
全部はとてもじゃないけれど、すぐには目を通せないので・・・(というか遅いので)


私は日本語を読むのがとても早い為、逆に英語で読むのがそれに比べてかなり遅いので、
イライラするので、じっくり一言一句に拘って読むのが苦手です。
(お友達も別のブログに、似たようなことを書かれていて、
お仲間居たわ〜っと感激しました(笑))


ということで、ペーパーが今期も色々ありますが、
何とか頑張って乗り切ろうと思います☆
今期はとにかく「これが最後。」これが合言葉(笑)