家族密着度の日米差

この夏、無事私の家族と相方の両親は対面を果たしたわけですが、
私としても「遂にこの日が来たか・・・」と感無量だったりしました。
母は、去年妹と叔母と一緒にアメリカに遊びに来たので、
その時に相方の家族(ボストンに住む義弟を除く)とは会っていたのですが、
父は初めてでした。


私は日本に居る頃、地元の学校に行き、そのまま地元で勤めた為、
恥ずかしながら随分長く親元におりました。
遂に、「いい年していつまで親元にいるんだっ!」ということになり、
会社の近くにアパートを借りたのですが、見事その半年後には、
アメリカ行きを決めてしまい、
実家→同市内アパート→一時実家に引き上げ→渡米
という、随分極端な巣立ちになったわけです(笑)
なので、まぁ普通に「大学から地元を出て親離れ」した弟妹よりは、
親と過ごした時間も長く(しかも長女だし)、
わりと仲が良い家族だと思っております。


がしかし、アメリカに来て、相方家族の密着っぷりに度肝を抜かれた私なのであります。
一応言い訳がましく書くと、相方はとても自立した人間ですし、
早くから実家を出て暮らしています。
私がアメリカに来て最初に驚いたのは、
義妹や義母とは、私が知らないうちにメールや電話で、
多分一日一回はやり取りしていることでした。
「嘘〜っ。それってマザコン・シスコンとかなのかしら?」
とも思いました。
車でそれぞれの家へは、15分以内の距離ですから
行き来もかなりあります。
一時、毎週金曜は妹夫婦、土曜は義両親夫婦が何が無くても登場してましたし、
家族行事も盛りだくさん。
今年は、バケーショントレーラーを買ったので、
暇があればトレーラーに出かける話になっているし、
とにかく「家族皆で」が好きです。


キーは義妹。
義妹は末っ子らしく義両親とも、
うちの相方以上に密着しており、
それこそ毎日数回電話、両親のスケジュールもばっちり把握。
ママとは、職場も近いので週2回は一緒にランチする仲です。
そして彼女が両親と一緒に過ごすプランを立てまくり、
相方に連絡が来るという仕組みになっています。


私にしてみると「ありえない」くらいの密着ぶり。
で、これがうちの相方の家族独特のことなのか?と思うと、
他のアメリカ人の友達も普通に、
「あたしもママには毎日電話してるわよ。」(30歳一児の母)
「両親に会わない週末はありえない」(最近婚約したDCに引っ越した義妹の友人26歳)
・・・どうやら、結構普通のことらしいです。
ちなみに、ボストンにいる義弟も毎日、義母・義妹・そして相方に電話をかけていて、
電話代はすごいことになってるんじゃないか?と人のお財布のことながら、
心配になってしまうくらい(笑)


私はというと、skypeという物を知ってから、
わりと平気で実家に電話することも多くなりましたが、
渡米当初は、国際電話料金が気になって、
電話なんて月に一度もするかしないかだったりでした。
アメリカ人にしてみると、そんな状態が信じられないらしいです(笑)


なので、アメリカにいて私が日本出身だというと、
8割がた聞かれるのが、
「家族は、こっちに居るのか?」という質問で、
「日本にいます。」
と答えると、それはそれは辛そうな表情で、
「まぁ〜〜〜っ。それは辛いわねぇ。大丈夫?ちゃんと連絡取れてるの?」
と、本当に心配そうに言われます。


ちなみに、私は今期で学校を卒業なので職探しをしなくちゃいけないのですが、
今住んでいる田舎は本当に仕事が少なくて、
しかも不景気とあって、引越しも視野にいれなくてはならないかもしれないのですが、
その事をちらっと話すと、義妹も義両親もかなり動揺していました・・・。
私にしてみると、30過ぎた息子が車でたかだか数時間の場所に引っ越すのに、
そこまで動揺するかな〜っと思ってしまいます。
(まぁ、今相方の仕事が絶好調なので、当分この地を離れるわけにはいかないようですが・・・・どうなるんだ?私の仕事は?)
もちろん、家族が側にいることで、私も助けてもらってることも沢山あるので、
そのことには感謝してますが、
この密着感、5年経った今でもあんまり慣れることがありません(笑)