バケーショントレーラーでの週末

義妹がここ最近相方の両親に、
「ここは一つ、バケーション用のトレーラーを買うべきよっ(鼻息荒め)」
と迫っていたのですが、
お金もかかる話しだしね〜と、嫁の私はふんふん頷きながらも、
そうは簡単に買わないだろうと思っていたので有ります。


そもそも、何故トレーラーハウスかというと、
相方の叔父のうち二人が、釣りとアウトドアが趣味という人達で、
とあるビーチの近くにトレーラーを所有していて、
私たち夫婦や、義妹夫婦に義理の両親は叔父たちにそこを使わせてもらったことが、
昨夏数回あったのです。
そのトレーラーパークには、種類も様々
中にはとてもきれいにデコレーションして一夏そこで過ごすような方々もいて、
別荘を買うよりは安上がりだけれど、宿泊の心配はしなくていいし、
キャンプファイヤーも出来るし、夜通し外でお喋りしながら過ごせる
(何でか判りませんが、こちらの人は外でうだうだするのが大好き)
というのが、ビーチ大好きの義妹のツボに嵌ったらしく、
末っ子の強みで、両親に勧めていたのです。


私はというと、特にトレーラーハウスでの週末は、
現実逃避出来るというくらいのもので、
キャンプならキャンプ、
ホテルならホテル・・・という結構極端な志向がある為、
実は、それほど興味も無かったし、
(叔父達のトレーラーは相当古かったこともあったりして、
これならホテル取った方がいいんじゃないか・・・とも思った)
ビーチに行っても、砂浜で本を読んでいるクチ(通称ビーチボム)で、
相方も海好きというわけでもない為、
たとえ海辺の町に行っても、砂浜を歩いても
水着にはならず・・・・ということもあるくらいで(笑)
どっちかというと「山派」だったりします。


義妹の言い分は「家族が皆で使える場所があったら素敵!」
「両親も絶対好きなはず!」
・・・という説得をしていたようです(笑)
でも私にしてみると、年に何度か行くようなところに、
両親は興味を示すかしら?と思っておりました。


がしかーし、
何と、この度、ニュージャージー州のとあるビーチシティのキャンプグラウンドに、
彼の両親が良い立地・状態のトレーラーを見つけて、契約しに行く、
ついては、このトレーラーに長男の俺が一番乗りしてやろうと思っている、
と、相方に聞かされたのが金曜の朝。
・・・・まじで?と一瞬我が耳を疑いました。
相方の父は特に慎重派で、拘りも深い人なので、
そうそう飛びつかないと思っていたのですが・・・・・。
でも思えば、妻の願いは叶えちゃうタイプでもあるのですが。
恐らく義母がすごく欲しかったんだと思います。


そして、相方はというと
「妹がどうやら土曜の夜にしか行けないらしい。ここは一つ俺が一番乗りしたら、負けず嫌いの妹はくやしがるんだろうな〜。」
と言い出し、本当に金曜日の夕方に我が家を出発する事になったのです。


3時間近くかけて着いたのは、実は叔父達のトレーラーがあるのと同じトレーラーパーク。
その中でも一番端の角のトレーラーの為、隣人を気にすることなく
裏庭スペースがたっぷり有り、
通常のトレーラーにサンルームがくっついた形で、
3ベッドルーム(ロフト含む)+リビング+キッチン+ダイニングスペース、
バスルーム・エアコン完備、パティオ、物置小屋、ファイヤーピット付き。
ちょっとした別荘でした。
リビングにもソファーベッドがあり、ダイニングスペースにもソファがあるので、
多分最大で5カップルくらい泊まれそうな感じ。


前の持ち主は、なんと1年のうち3分の2をそこで過ごし、
残りの3ヶ月は、トレーラーパークが冬季休業する為、
フロリダで過ごすような生活を10年もしていたそうなのですが、
この度フロリダに引っ越す事にしたらしく
家具や家電ごと売りに出していたそうなのです。
ということで、もうすぐそこに泊まれる状況で買い取ったとのこと。


両親はその日の夕方に契約を済ませ、私たちの到着を待っていたのですが、
とても気に入った物件だったらしく、
うきうき状態でトレーラー内を案内してくれました。
確かに、叔父達の古いトレーラーとは比べ物にならないほど
「家」という感じのするトレーラーで、
明るいキッチン、大きな窓が沢山あるサンルーム、
庭もきちんと手入れされていて、木には鳥の巣箱が何個も掛けてあったり、
パティオもテント付きで6〜7人くらい座れるゆったりスペース。
立派なグリル付き。
マスターベッドルームはクイーンサイズのベッドがあるし、
何だかトレーラーのイメージを覆させられるような豪華版でした。


とはいえ、やっぱりトレーラーなので多少の不便は否めません。
水質がかなり悪いらしく、鉄と硫黄の臭いが強いのが難点。
石鹸をつけて手を洗っても、洗い上がりが鉄の臭いが・・・。
さびなのかと思ったら、水質なのだそうです。
でもこれは浄水器の設置で解消されるそうなので、
これが直れば、私としてはかなり遊びに行きたい度が増すと思います。
硫黄臭だけなら、温泉気分と言えたかもしれないのですが、
私には鉄の臭いの方がきつかった・・・・(笑)


翌日は、相方の両親と共に一日お掃除に明け暮れ、
私はたっぷりある窓掃除にほとんどの時間を費やしました。
男性陣は、前オーナーが残していったデコレーションを外したり、
庭の模様替えをして、義母はキッチン周りなどを片付けたり、
細々としたことをして過ごしました。
妹夫婦が夜に到着して、近くの町のシーフードの専門店で食事をし、
夜はパティオで飲み+お喋り。今の時期は夜は冷え込む為、
私はかなり着込んでお付き合いしました。


そして今朝、私と相方は朝食を済ませて出発。
帰って来ると今度は、最近切った裏庭の大木の枝の整理を
相方とヘルプに来てくれた友達がやっている間、
私は、そのうちの一人の子供を子守りしながら過ごし、
その後、また別な友達の子連れ来訪があり、
・・・来客が全て終わった時には、もうくたくたでした(笑)
相方には今日は料理はもう出来ないと告白して、
今日は中華のテイクアウトで済ませてしまいました。(駄目妻)


トレーラーでの週末は、思いの外充実して過ごし、
この夏は、あと何回かは行くだろうな〜と予想しています。
水問題さえ解決してくれれば文句なしなので、
次に行くまでに浄水器設置をしてくれないかな〜と、
嫁の私は一応「ひそやかに」願っているので有りました。