チェサピーク湾の環境改善プロジェクト

相方が所属するKeystone Rotary Clubが協賛するとの事で、
お隣のヨーク・カウンティにあるGren Rockという街で行われた
チェサピーク湾の環境改善プロジェクトの一つで、
農作業用地の湿地帯への植樹の会に参加してきました。
Chesapeake Bay Foundationの呼びかけにより、約30人のボランティアが集まり
グレン・ロックにあるチェサピーク湾に流入する河の源流近くの牧場の湿地帯に、
400本のプラタナスと低木を植えました。


協会のパンフレットを頂いてきたので、それを読んでみると、
色々な現在のチェサピーク湾の直面している現実について知る事が出来ました。


そもそも、何故この植林が環境保全、主に水質改善に役に立つのかというと、
農耕の盛んなこの地域では、農作業により大量発生する窒素・リンによる
水質汚染が深刻な問題となっています。
湿地帯に樹木を植えることで、水流と農地を分断すること、
樹木の光合成により、土壌からの窒素・リンを多く酸素に転換する事が可能になり、
結果、水中の窒素・リンを低減、そして大気中の二酸化炭素量を減らすことが出来るという
大きなメリットがあります。


現在、チェサピーク湾は、この農業用地による汚染と工業排水どちらも問題を抱えており、
水質検査では、窒素・リンの濃度、酸素量、水の透明度、
どれも最悪の状況と判定されています。(全てD〜F判定)
一方、ここ数年の植樹活動のおかげで、樹木による農地隔離の率はB+の判定になってきていて、
小さな動きが出てきているのも確かだそうです。


今回、このボランティアに参加してみて、
様々な形での環境保全・保護活動への参加の仕方について学びました。
自分の生活の小さなことから始められることもあるし、
時には、こうした活動に参加してみて
自分の視野からはなかなか見る事の出来ない場所での小さな努力を垣間見ることで、
家に帰ってみて自分の暮らし方について再考してみたり。
ロータリーを始め、会計・監査業界ではBIG4に入るKPMGなど、
大きな企業からのボランティアの参加もあり、
今自分が勉強している、企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility)の具体的な活動を見る事が出来たり・・・・と非常に実りの多い半日のボランティアでした。
興味のある方は、こちらを見てみてください♪
Chesapeake Bay Foundation