ビジネス専攻のプロジェクトとは?

私はビジネス専攻なのですが、グループワークというのが必ずと言って良いほど
付いて回ります。
私は前の学期では、5教科中4クラスにこのグループワークが課されました。
中にはひどいグループに当たってしまって苦労することも多いですが、
学ぶことも多いのも事実です。


今回やる団体交渉のシミュレーションというのは、
今受けている「Labor Relation」というクラスで、
要は労組vs企業の、団体交渉をクラスをマネジメントと組合に分けて、
与えられた条件に従って、交渉するというシミュレーションです。
私は組合側のチームで、一番大事な給与面の交渉担当になりました(涙)
一応、判らないなりにもその会社のある地域の現在の生活水準指数や、
経済動向、平均賃金とベースアップ率などを元に、
現状からの希望引き上げ率を出してみたり・・・。


クラス自体は、団体交渉の歴史などが多いのと、
先生が超クラシックなタイプの先生で、
あんまり面白いクラスではないのですが、
この交渉シミュレーションの準備に入ってきて、
今の会社が抱えている問題を踏まえて要求点を挙げて行き、
その他に相手方の出方を予想して、
妥協できる点と、絶対に通す部分での駆け引きを考えたり、
・・・そういう作業は非常に面白かったりします。
アメリカでの就業経験が、前に居たコミカレだけということもあり、
これからの就職活動の上でも、アメリカの企業を色んな角度から見ることで、
日本では当たり前と思っていた事(例えば社内人事異動や終身雇用に対する姿勢など)が、
アメリカではそうでなかったり・・・・
様々な意味での心構えが出来そうです。


年功序列制度もアメリカは少ないと思っていましたが、
Seniority clause と呼ばれ、交渉条件の中に入っていることも多いです。
ただ、若い組合員が多い企業になると、この年功序列に不満を持つというシチュエーションも多いわけで、実力主義もしくは、若くても有望で貢献度が高い人間がキャリアアップする為の機会を多くしろ!とか、(日本でも実力主義を登用する会社が増えていますが)
そういうことを交渉したりするわけです。
その他待遇面や、休暇、年金、休憩時間等についても細かく話し合われます。


そしてこのクラスのトータルポイントの25%を占めるという、
結構大きなプロジェクトだったりするわけです。


その他は、
1.グループで与えられたケースを検証してレポートを書く
2.企業にインタビューしてそれを「何らかのクリエイティブなメディア」を使って発表する。
と言う感じです。
今まで勉強したことを使って、実際の企業の事情を元に分析したり検証したり、
というのがビジネスメジャーでのプロジェクトの主なコンセプトだったりします。


2のクリエイティブなメディアを使って発表というのは、
前の学期も同じ教授の授業を取ったので予想はしてましたが、
前回は「ポッドキャスティングの番組を作る」と、メディアが指定されていたのに対し、
今回は「何でもいいから、ビジュアル、オーディオ+インターネットを使って、新たな形での発表形式を作る」
ということで、私のグループではWikipediaのような形態のサイトを作ることにしました。
と言っても、多分私の学校の生徒や職員など限られた人しかアクセスはされないと思うのですが、
今後、同じ企業をリサーチすることにした後輩達が、
私たちのリサーチから学び、発展させることが出来るかもしれない、
数年後には、とても質の高い検証結果が載るかもしれない、
という期待も込めて、私たちがそのベースを作ろうというプロジェクトになりました。

在庫管理システムのクラスなので、
グループの一人が勤めている某イタリアンチェーンレストランに取材に行き、
在庫管理や発注方法などについて、色々聞いてきました。
優先順位をどこに置くのか?発注のタイミングの計り方、
発注量の見極めとは?
従業員の教育によりどのくらい「無駄」を省く事が出来るのか?
・・・などという事を取材してきました。


が、チェーンやフランチャイズというのは、
ある程度の基準を本社が決めて、その方針に従って運営しているので、
「こういう数字はどうやって決めてるんですか?」
という質問になると、大抵の答えは、
「本社が決めた指針があるので、それに従っている」
ということになり、
結局、本社に電話して聞いてみよう!という話になってきました。


どうなるんだろう・・・。
ということで、このプロジェクトの締め切りが再来週。
はぁ〜・・・早く終わらせたい・・・。