やっちまいました

それは、一週間の授業が終わり、
「さっさと帰って、美味しいご飯を食べたーい!」
と、家路に着いた夕暮れ時の出来事。


私は3つの高速道路を乗り継いで、片道50分の道のりを通学しているのだが、
一つ目から二つ目に乗り継ぐ分岐点に近づいてきたら、
ラッシュアワーの為、ちょっと混みあっていた。
(ランカスター地方の方は、R283EからR30Eに入る所と言えば、想像がつくのでは?)
前の車の列も、スローダウンしながらも進んでいたので、
(高速の上なので、信号は無いし、分岐点とは言え、道はまっすぐ続いているので、
車線変更は、行き先に寄ってするが基本的には進みながら行われる。)
私も、それにならって、ポンピングブレーキをかけつつ減速して進んでいた。
しかし、車間距離が近づいたところで、なんと前の車が急ブレーキをかけたのである!
私もぶつかりたくないので、ブレーキを踏まざるを得ず、
その瞬間、「バッコン」という音と共に、車に後ろから衝撃が。
・・・・その瞬間は「あ!!!!!!やってしまった!」で、とりあえず車を路肩に寄せなければならず、3車線の一番内側に居た私は、とりあえず狭いが分離帯ぎりぎりのセーフティ(?)ゾーンに、
車を寄せた。後ろの車も私の後ろに、そのまた後ろの車も止まってるのを見た時は、
「・・・・玉突き、しかも一番前・・・最低」
パニックであった。相方に電話をして何をすればいいのか聞き、
車の外に出ると、イタリア系の小さいおばさんと、金髪の若い女性の二人が、
「大丈夫?怪我は無い?」
と聞きに来た。いい人達みたいである。
誰も怪我はしていないようだ。
ちなみに、3番目の若い女性は、ぶつかりそうになって、路肩に回避したら、
ぶつからなかったそうなので、玉突きにはならなかったらしい。
証人として立ち会ってくれるらしい。


見ると、私のすぐ後ろの車は、見事にバンパーのカバーが落ちてしまっている。
私の車を見ると、おんぼろカムリはぴんぴんしている。
傷も、バンパーの真ん中に少し付いてるだけのように見える。
・・・どうみても私の車の方がおんぼろで小さいのに
(普通の4ドアのセダン。相手は、ハイランダーというRV系)
この差には驚いた。


とりあえず、状況を話、警察を呼ぶ事にして、
通り過ぎる車が物凄いスピードで飛ばしているので、
車外で待つのは危ないということで、
真ん中の車の中で三人待つ事にした。


それから数分後、相方が到着。
ただ、私達と反対側の路肩に停めたので、そこで警察が来るまで
待っていてくれた。
警察は、私達の事故現場が見つからなかったようで、
(というか、通報した真ん中のおばさんが、多分動揺して
上手く説明できてなかったらしい。)
来るのに30分くらいかかった。
やっと、警察の誘導で、少し広い、
右側の路肩に移動させてもらい、
その後、今度は各自事情を聞かれ、
車の破損状況を聞かれた。
相方がトランクをチェックしたら
ぶつかった衝撃で押されて、若干隙間が出来たらしいのを
覗けば、見た目はほぼ無傷である。
驚きの90年式カムリである。


結局、警察から、
私は自分の前の車の急ブレーキにより、
衝突を回避する為にブレーキを踏んだ
(その車は行ってしまったので特定できず)
ということで、過失は無く、私の後ろのおばさんが前方不注意で衝突ということで、
過失100%であると説明を受けた。
走っている間だと過失割合は100:0は有り得ないと母に言われていたので、
(母は損保の代理店)これにはちょっと驚いてしまった。


その後、「帰ってよし」と言われたので、恐る恐る運転して帰った。
相方は、私の無事と警察の到着を確認した後、
仕事に戻ったので、まだ帰ってなかった。
一気に脱力、肩や腰が痛いので、事故の衝撃からなのか、
それとも、極度の緊張で体がこわばったせいなのか、
わからないのだが、とりあえず怪我人が出なくてよかった、
無事帰ってこれた、色んな思いが頭の中でぐるぐるしていた。


初めての事故、怖かったけれどとりあえず誰も怪我をしなくて
よかった・・・・。あとはむち打ちとかが出ないことを祈っている・・・。
それにしてもしつこいようだが、私のおんぼろカムリちゃん、すごいわ!
と、自分の車が頑丈であったことに感謝するのであった。