同居人が引越し(ほぼ完了)

遂にこの日がやって来た。
同居人カップルが、やっと部屋を空け、大物を運び出し、
引越し先に移ったのである。
細かい物は、ちょこちょこ戻ってきて運び出したりしてるみたいだが、
それでも、ベッドを運んだのを見た時は、
「遂にこの日が来た!」と心の中で万歳三唱であった。


思えば、私がアメリカに来てからずーーーーーーっと、
同居人Dが居る生活で、時には相方が週末しかこの家に戻らない、
遠距離・週末婚のような生活でも、
Dとは顔を突き合わせていて、変な生活だった。
相方が戻ってきたら、
Dと付き合い始めたMが転がり込んできて、
Mの変っぷりに、驚かされ続けた日々。
自称神経質さんとの生活はこっちの方がやられそうだったのだが、
それもようやく終了である。
禿げを作るような生活も無くなるってもんである。
もう慌しくバスルームと部屋をきりきり、
いらいらしながら歩き回る彼女の姿を見なくていいというのは、
本当に嬉しい限りである。
忍者のように、動きを逐一監視されてるような生活もおさらばである。


ほぼ大物は全て運び出され、キッチンにあった物も少しずつ消えつつある。
(が、どうやら冷蔵庫とフリーザーの中身や、冬物の衣類を入れた衣装ケース、共有クローゼットにかけられた冬物のコート類は忘れているのか、後回しにしているのか、
未だにスペースを陣取っているのだが)


私はというと、彼らが荷物を運び出したところから、
掃除をして、物を移動して、
徐々に私と相方だけのスペースになりつつある。


で、そんな状況の中、相方が友達と話している時に、
私が常々、入れたいと言っている衛星放送の話になった。
Dish Networkという衛星放送に加入すると、追加プランに、
日本のテレビチャンネルがあるのである。これは私の夢に近い♪)
「K(相方の友達)がうちに来てくれたら、入れられるかもね。」
この発言を聞いたKは、すぐさま、
「あぁ、オレ、もう両親の家に居たくないから、入りたいんだけど。女の子と出会っても、親の家に呼ぶなんて、サマにならないもんな〜。」
ノリノリである
ストーーーーーーップ!!
せっかく、同居人が居なくなって快適になるはずの我が家が、
なんで、この「ボンボン」しかも、絶対に生活パターンが違う、
この人が来るなんて〜〜〜!!
入居した時のことなんて、今から手に取るように判るくらいのもんである。
何せ、この人アメリカ人の中でもとかく気にしない。
食べれば食べ物のかすをこぼしまくり、飲めば飲みっぱなし。
人の食べ物・飲み物、お構いなし。
我が家に遊びに来るだけでこれなのに、住むなんて絶対に嫌である。
性格はまぁいい奴だけれど、同居人にはしたくないタイプである。
28にして気持ちは10代。
次の学校は早く終わらせる為に、頑張らなくちゃと、
気合入れてる私には、この人が入ってきたら非常にしんどい状況に、
また逆戻りである。


その後、すぐに相方に、
「・・・ねぇ、前に話したこと覚えてないの〜?」
と聞くと、
「覚えてない。何?」
即答。ちょっとショックだったが、相方は常々こういう人なので、
「あたし、もう人と住むの疲れた。無理だから。Kが嫌とかそういうんじゃなくて(本当は嫌だけど)、誰とでもあなた以外の人と住むのは嫌だ。」
とはっきり申し上げた。今度こそ忘れないように。
すると、
「あぁ、わかった。Kは入居させない。それでいいでしょ。」
多分ムカついたのだろうが、いかんせん、ここは譲れない部分で、
彼が、他の人を入居させるなら、私は出て行く覚悟があるくらいのことなので、
ムカつかれても、それは通させてもらったのである。


ということで、一応同居人の話は無しになり、
やっと相方と二人の生活になりそうである。
相方とはラブラブモードか?というと、その辺が、私と相方は
常に淡々としているのだが、ま、それでも静かな生活である。
私はとりあえず快適に(排水溝も直ったし)暮らしている。