アジアの小さいおばちゃんはタフだった。

妹の帰国した後も、私の心配をよそに、
母達は、タフであった。
朝、ホテルに迎えに行くたび、
「昨日の疲れが残ってないか?今日の予定は少し緩めにした方がいいか?」
などと考えながら、部屋に向かう私が見るものは、
「おはよ〜!」
という、元気な母と叔母の笑顔であった。
朝も早起きして、ホテルの周りを散策したりしていたそうである。


正直、私も案内に不慣れだったりもして、
どういう風に行程を組めばいいのか?色々考えたりもしたのだが、
母達は私の予想を上回る元気さで、
毎日精力的に動き回った。


とある朝は、鴨を見たというので、
鳥がたくさん飛来するので地元では知られる
Longs Parkという公園に連れて行った。
母達は、カメラ片手に、リスを追いかけたり、
鴨の大群を見て喜んでいた。
私が普段見かけたことのない鳥も見れたりして、
私にとっても収穫だった。


またあくる日は、アーミッシュの観光スポットにある、
生地屋に行き、普段お裁縫をしない私は、
3年半目にして、初めて足を踏み入れたり、
私にとっても初めてなことが多かった。
それにしても、私はこの母達のタフっぷりに
ただただ感心するばかりなのだった。