まだまだ歩く。そして食べることへの価値観の違い

Luxor LV


コンベンション最終日。
蓄積された疲れと、昨日の歩き詰めで足が筋肉痛の私と相方。
前夜はベッドに吸い込まれるように眠り込んだ。
相方は元々朝が苦手。
放っておいたら1日でも寝てられるかも・・・というくらいなので、
朝はとっても機嫌が悪い。食欲も無い。
私はというと、朝起きるのは比較的苦ではないものの、
朝ごはんを抜くと、元気が出ない。


食べることに執着しない人と、食べるのが大好きな人が一緒に居ると、
前者は後者を大抵「よく食べるな〜」という目で見る。
後者は「よく食べないで頑張れるね〜」と思う。
もちろん、前者が相方で、後者が私。
しかも私は燃費が悪いのか、食べるのはそんなに沢山じゃなくてもいいのである。
でも、3食きっちり頂きたい(笑)
どか食いを防ぐにはいい方法なのだが、
相方は、一気にどーんと食べるタイプでもない。
要は夜のビールがカロリー補給、
なので、食べないけれど大して痩せてもいない。


この日の朝は、私は何かちょっとつまんでから行きたいな〜という気分。
でも相方は、疲れていて食べたくない。
(前夜だって、結局、昼、ピザ一切れ、夜は上品なサーモンの薄いピザを二人で半分でギブアップ。マグロの前菜を二切れずつ、その前のちょっとしたパーティで、オードブルを何品か小皿に一つ、のみである。あら、リストにすると結構食べてる?)


相方のリードで歩いていると、
コーヒーを買いに立ち寄ったスタンドでコーヒーのみ。
ここで、私は「これは食べないで行くパターン」と気づき、バナナ一本購入。
相方に半分あげる。
コンベンション会場がオープン前なので、待ち時間にまたコーヒーを飲む。
・・・だけの状態で、どでかい会場を歩き回るのである。


最後に見た会場は、かなり大手の企業がそろっていて、
大きなディスプレイや、仮説ステージでダンスパフォーマンスがあったり、
テレビに出ているコメンテイターなどが来てショーをしていたり、
キッチンで、シェフがお料理していたり・・・
どこのブースもかなり大規模なセッティングだった。
連日の歩きっぱなしの状態に、お疲れの私と相方の足腰は、
会場に何箇所かある、「マッサージ機の実演販売コーナー」で、
数時間毎に、マッサージを受けるのを待ち遠しく思っていたり。
本気で買いたいと思ったのは、足裏を強いバイブレーションで癒してくれる、
ステッパー型のマッサージ器具である。
その他に、背中用で、いすの背もたれとの間に入れて、
ぐりぐりやる種類もあったり。


かなり賢いと思ったのが、このどでかい会場を歩き回って、
疲れている人々のツボを見事に抑えているからである。
最終日のモノレールの列で、このマッサージ機の箱を抱えている人を、
何人も見た。


相方に、「ねぇ、欲しいね。あれ家にあったらきっと極楽よ。」
「・・・そうだねぇ。俺、あの背中用がいいなぁ。」
「私は足用がいい。ねぇ、コンボ価格で買って、二人で割らない?憧れのマッサージチェアは、まだまだお金貯めないと買えないし〜。それまでの間用にでも・・・。」
私が既にセールスマン状態である。
結局、相方がゴーサインを出すには至らずだったのだが。


閉館時間が迫っていることに気づき、
「・・・ランチをスキップしなくちゃ、見切れない」
と、この状態でランチもスキップ。
ようやく、食べ物にありついたのは、午後3時半であった(笑)
この頃になると、もう空腹は通り越していて
食べたいのに、入らない状態。とほほ。
白身魚のタコスを頼んで、3つのうち1個半でギブアップとは、
私としたことが!である。
相方なんて、蒸し野菜のせいろ一つにご飯をちょっぴり。
それで足りるのか!相方!


その後、待ちに待っていたマッサージ。
初日にホテルのスパをチェックしていて、
予約を入れていたのである。
スウェーデン式のマッサージで、ラベンダーのオイルで、
しっかりと身体の凝りを取ってもらい、
軽くなった足取りで、ベガス最後の夜を満喫すべく、
近所のホテルを回ることにする。



マンダリン・ベイやルクソールでは、
バンドを聞きながら、ビールを飲み、
ビデオポーカーや、最新のスピード・デジタル・ルーレットをやってみたり、
ちょこっと買い物したりと、
それなりに観光らしいことをして、その日の深夜のフライトに備えて、
部屋に戻り、荷造りを終えて、
「空港に行くまで、あと1時間ちょっとあるね〜」
と二人で余裕ぶっていたら、
準備が出来て安心したのか・・・二人でベッドに横になり、
あっというまに眠りこけてしまった。
私が目を覚ましたのは、10時50分。予定出発時間の10分前。
相方を起こし、すぐさまチェックアウトしにロビーに降り、
空港に向かった私達であった。


深夜12時半過ぎのフライトだったのだが、
ここに来て、「・・・お腹空いた・・・。」と呟く私。
だって、今日、バナナとあの魚のタコス1個半のみですもの。
私、ビールじゃ満足できませんもの。
と、夜中の売店を見ると、スナックしかない。
しょうがないので、一つ見繕って買って、相方と一緒に食べたら、
ようやくお腹が空いているのに気づいたらしい。
もう一袋別なスナックを買いに行って、戻ってきた。
・・・っていうかさ〜、もっとちゃんとした物たべましょーよ。
と、呟きたくなった私なのであった。
途中でレイオーバーしたシカゴで、朝食にありつき、
ハリスバーグの空港に戻ってきたのは、昼の12時過ぎであった。


今回の旅行、とっても楽しかったのだが、
毎度のことながら、相方の食べないっぷりは相当だということに、
改めて気づいた私であった。
相方の業界にちょっとは詳しくなったような気がしたし、
彼がどういう風に仕事をしているのか、というのを知るにも
とってもいい機会だったと思う。


旅行とは、パートナーの新たな一面を知るにも、
良い機会なのだな〜と、疲れ果てた足をさすりながら、
ぼそっと呟く私だったりする。