盛岡の高校スポーツがスポットを浴びた!

毎日欠かさずやっているのは、ネットで日本のニュースをチェックすることなのだが、
ここ最近、私の故郷盛岡の高校スポーツが、
全国版でも大きく取り上げられてびっくりである。
岩手県というのは、あまり注目度が高い県では無いので、
海外にいると地元のニュースは、地元の新聞のサイトまで行って、
やっと判るなんてことも多い。
なので、全国版で発見すると、普通以上に驚いてしまう(笑)。

昨年末の「花園」全国高校ラグビー選手権で、
盛岡工業高校の選手がノロウィルスに感染し、ベストなコンディションで戦えなかった、
とのことを聞いて、非常に心が痛んだ。
http://www.asahi.com/special/061215/OSK200612290055.html
私の叔父も、ここの高校のラグビー部OBで、全国大会でもいいところまで
(たしかベスト8か4)まで勝ち上がったと聞いている。
岩手県というのは、あまり目立つことが少ない県なのだが、
この高校のラグビー部は、全国大会の常連である。


見えないウィルスにやられてしまったというのが、
さぞかし無念だったろうにと思うと、
本当に泣けてしまう。
高校スポーツの醍醐味でもある、
「この一年の成果。負けたら次は同じメンバーでは戦えない」
(下級生にはあるが、最上級生は最後)
という大きなプレッシャーの中で、いかに勝ち抜くか、
一戦一戦を、全力を出し切るようながむしゃらなエナジー
それすら、出し切ることが出来ずに負けてしまったことが
一番悔しくて、やりきれないことなのではないかと思う。
次の世代で是非とも大きくリベンジして欲しいと心から願っている。


そして、今日目にしたのが、
盛岡商業高校サッカー初制覇」である。
「うーつーむくなよーふりむくなよー、」(あれ?あってる??)
でおなじみの、あの春の高校サッカー全国大会で「優勝」である。
経済、株価、ビジネス、政治のニュース:日経電子版

母校じゃなくても、地元の学校が優勝するなんて、
すごく嬉しいことである。
思えば、私の小学校・中学校はサッカーが盛んで、
県大会でも上位の成績だったので、すごく注目された代だった。
この高校に何人ものサッカー部の同級生が行き、
彼らが2年の時、全国大会でベスト4まで勝ち進んだことがあった。
あの時も、すごいと思ったけれど、
でも、決勝まで勝ちあがれなかった時、
全国の壁はやっぱり厚いんだなぁと、
思ったものだった。
でも、今年準決勝で、もう既にプロ入りが決まっている選手が二人も居るという、
千葉の八千代高校(どうやら今大会のハイライトだったらしい)に、
競り勝ったというのを聞いて、
「もしや!!!行けるのでは!」と思って結果をチェックするのを楽しみにしていた。
この学校の斎藤監督という人は、
岩手県ではサッカーと言えばこの人というくらい有名で、
転任するその先のサッカー部は、必ず全国大会出場するのである。
日本代表の小笠原も、斎藤氏が盛岡商業を離れ、大船渡高校赴任時に、全国大会に出場して、
鹿島に入った。
そして、斎藤氏が、数度目の盛岡商業に戻ってきた今回、
やっと全国優勝を果たしたのである。
私が高校生の頃、すでに斎藤監督は有名だったので、
もう20年以上、岩手県サッカーに貢献し続けているということになる。
今回は、体調を崩し、手術をした後に復帰後の大会ということで、
より一層生徒達も、その先生の病魔と闘いながらの指導に心を打たれ、
そしてよく応えた。
盛岡商業イレブンも本当によくここまで頑張ったと思うし、
斎藤監督の長年の願いが遂に叶ったことが、
とても大きな感動を呼んだのではと思う。
普段は高校サッカーはそれほど観ないうちの母も、
決勝進出後の電話では、
「すごいのよ〜、頑張ってるのよ〜。思わず全部見ちゃったよ。」
と興奮して話していた。
やっぱり地元のチームが頑張ることというのは、
地域の活性化にも繋がる。何となく同じ街に住むというだけで、
親近感が沸いたり、もっと応援したくなったり、
そんな気持ちを、互いに共有したりして、より一層団結したりする。


遠くに住んでいても、そういう地元特有の共感する部分を、
忘れたくないし、参加していたい気持ちになってしまう。
ホームシックとは、ちょっとそういう気持ちも含まれている。
インターネットのおかげで、私も少しはこういう気持ちを満たされているので、
ありがたい限りである。
今日は、私は相方と二人で祝杯をあげようと思っている。
もちろん、日本酒か焼酎で。