フットボールウィドウ

ラーニングセンターで働く数学教師のSのご主人は、
うちの相方同様、日・月はフットボール漬けなのだそうだ。
いつも結構前向きな彼女は、
「うちのママが言うには、こういうフットボールにパートナー取られちゃった人のこと、
フットボールウィドウって言うらしいよ。」
と、面白おかしく言っていた。
フットボール未亡人・・・まさにそうだな、と思った。
何せ、彼らののめり込みぶりは、
日曜3試合、月曜の夜1試合。
加えて、火曜・水曜は、見逃した試合のハイライトをフットボールチャンネルで観戦。
友達と携帯で話しながら、正面にテレビ、斜め前にパソコン、
とにかくフットボールの為に、一週間の半分を使う。


そんな彼らと付き合っていると、
私も以前に比べて結構フットボール事情に詳しくなってくる。
(とは言え、まだまだなんだけど。それでも見覚えのあるプレイヤーは増えてくる)


元々、結構、男性向けのスポーツ観戦が好きである。
日本に居る頃は競馬が好きだったし、
そのためにスポーツ新聞を穴が開くほど眺めたりするのは、
意外と嫌いじゃなかったりする。
日曜になると仕事の合間に競馬のGIとかの中継を見に、
社食に集まる男性陣と一緒になって騒いでいたり・・・。
小さい頃は、プロレスも見ていたし、年の近い弟からの影響って意外と大きかったりして。
なので、私はわりとこういう男っぽい事が好きだったりもする。


この前うちの母と話していて気がついたのは、
アメリカと日本のスポーツ観戦の仕方というか、
盛り上がり方はちょっと違う。
国民性や文化の違いだと思うのだが、
私は日本のあの「頑張れ日本」系のスポーツも見るのが好きだ。
サッカーとかバレーボール、フィギュアスケートも、
日本は、予選とかの段階から日本の代表を応援する。
テレビの中継も盛んだ。
国民がテレビの前で、会場で大騒ぎする。
まさに「国民が一丸となって、オリンピックやワールドカップを目指す」。
サッカーのワールドカップの際、
日本の試合を見ながら、「きゃー」とか「わー」とか言って、
ピンチが来るとソファーの上で悔しがる私を相方が見て、
「・・・スポーツ見てこんなに興奮しているの、初めて観たよ・・・。」
と言っていた。
少なくとも私の実家では、
日本代表のバレー、サッカーは、一喜一憂しながら観るスポーツである(笑)


ところが、アメリカでは(というか少なくとも私が見ている限りでの話しだが)
オリンピックが近づいて、代表が選考されて初めて選手にスポットライトが当たったり、
意外とそれまでの課程について大きくは報道されない。
少なくとも日本ほど大々的に、アメリカ頑張れ!というムードが、
大きな大会の何年も前から行われることはまず無い。


アメリカの4大プロスポーツと言えば、
フットボール、バスケットボール、野球、アイスホッケー。
このスポーツは、大学辺りから見続ける人も少なくない。
逆にプロより大学の試合の方が面白いという人もいる。


私はまだアメリカのスポーツ事情について語れるほど詳しくは無いので、
あまり偏ったことは言えないが、
私の住むセントラルPAのエリアだと、PennStateUniversityのシンボルマークの旗を
家の前に飾る人も珍しくない。
その辺のスーパーにも、PennStateグッズが売られている。


お国によってスポーツの観方もそれぞれ。
こういう時、「あぁ、私って日本人」と思うのである。