Aイチの一日

僕小顔なんだそうです。


それは、マミーの早起きから始まる。
大抵、マミーは朝の5時頃起きるので、
僕も一緒に眠いけれど起きます。
あったかいお布団の中に居たいけれど、
マミーの腕枕が無くなると寂しいので、
一緒にマミーの部屋に行きます。

その後、マミーは、パソコンの前に行き、
スイッチを入れて、台所に行って、
「ガガガガガガガッ」とコーヒーミルで豆を挽くのですが、
僕は大きな音が嫌いなので、その度に、
「なにおぉっ。何ものぞ〜っ。名を名乗れ〜!」
と、いきなり武士になります。
僕のパパはサムライです。
なので、僕はマミー曰く「バタ臭い顔」ですが、
心はサムライの息子なのです。
(母注:まじめに、Aイチの父の名はSamuraiで、母はSissyなので、
名前だけ見ると、Aイチの出生証明書は国際結婚のようです。)

マミーは、朝ごはんの用意もしているので、
僕も一応一緒に食べるまねをします。
おつきあいもなかなか大変なんです。

そして、マミーがパソコンでかちゃかちゃやっている間、
僕は、ベッドの上でまた一寝します。
僕が見てないと、マミーはなかなかお勉強がはかどらないみたいなので、
息子の僕としても、マミーの成績を維持するためには、
色々大変です。
(母「なにおぉ!」・・・今度は母が武士になっています)

マミーがお出かけ準備の為に、バスルームに行く時も、
ついつい、いつもの癖でついて行ってしまうのですが、
ドアが閉まって、僕の大嫌いなシャワーの音がした瞬間、
「しまった、嵌められた!」と、
ちょっぴりパニックに陥ってしまって、
「出せ〜、出してくれ〜」と、叫んでしまうこともあります。
僕はもう3歳の大人の男なのに、
こんな時、パニクってしまうと、恥ずかしくなってしまい、
しばらくマミーの部屋に篭ってしまいます。


しばらくするとダディが目を覚まします。
また僕の出番です。
今度は、ダディのところに行って、
しばらく遊んであげます。
最初は、お布団から出ているダディの足の指をキャッチします。
ダディはすぐ引っ込めるので、今度は、
もっと腕を伸ばして、えいっと引っかいて見ます。
そうこうしているうちに、
ダディが、「Hey,small buddy, snuggly wagly time!」
と言って、僕を抱っこして、顔をすりすりします。
朝なので、ダディの顔はじょりじょりして痛いです。
ちなみに僕はバイリンガルなので、
英語も日本語同じ位理解出来ます。
たまにマミーが、「モリオカベン」という言葉で話すこともあるので、
将来は「トリリンガル」になるかもしれません。


そんなこんなしているうちにマミーは僕のところに来て、
「行って来るからね。いいこにしてるんだよ〜。」
と言って、出かけていってしまいます。


マミーが出かけている間は、
マミーのお部屋、ダディのベッドルーム、リビングルーム
地下のオフィス、ランドリールームと、
僕が逐一点検して歩いています。
それぞれ僕の見張りスポットがあって、
そこで、僕はこのおうちを日々見守っているのです。


そんな僕の苦労を知ってか知らずか、
帰ってきたマミーとダディは、
「一日中寝てても、まだ寝てるし〜」
とか言うので、僕としては、
「ちゃんとお勤めは果たしてるんだぞ!」と訴えたいところですが、
ま、僕は穏やかな平和主義のネコなので、
そういうことは言わずに、
ちゃんと、ごろーーーんとして、お腹を見せてなでてもらったり、
膝の上に乗っかって、ごろごろ言ったりしています。


こんな僕ですが、マミーに言わせると、
「小顔のやせっぽち」なんだそうです。
この前なんて、僕の顔のサイズを測るのに、
携帯電話を横に置いて、
計っていました・・・。
どうせ言うなら、「スタイル抜群のナイスガイ」と言って欲しいです。

マミーが色々なことを書いて、
皆さんに読んでもらって励ましてもらっていると言っていました。
今後とも、こんなマミーですが、
僕からもどうぞよろしく、です。

Aイチより☆