遂にこの日がやってきた。

新婦とブライドメイドの「友の絆」


前の日記にも書いたのだけど、数々のイベントの末、
やっと、土曜日に相方の妹の結婚式が行われた。
川辺でのセレモニーを希望していたので、
お天気が心配だったのだけど、予想に反して快晴。
暑すぎず、湿度もそれほど高くなく、ほどよくいい天気。


夕方からの式だったので、比較的ゆっくり準備出来るな〜と、
余裕をこいていたら、相方が、
「ねぇ、髪切るの手伝って」
・・・そうねぇ、床屋に行くと思ってたら行かなかったもんねぇ。
相方のうなじを刈り上げながら思った私である。


私はというと、久々にカーラーで髪を巻いたりなんぞして、
自分でアップにしてみた。
・・・・やればできるじゃん、という感じ。
いや、もちろん、プロにお願いした方が百倍マシなんでしょうけれど、
自前にしては、まぁそこそこよくまとまったかな?


ドレスはというと、実は相方しか知らないのだが、
数ヶ月前、近所のヤードセール巡りをした時、
すごくセンスの良いカップルの家で、見つけた赤のタイトなドレス。
すそ周りにオーガンジーをあしらったちょっとマーメイドラインが入ったドレスである。体形がモロ判るとあって、さすがに数週間前から
腹筋してしまった。
このドレスと黒のベロアのドレス、2点で10ドル。
なんと5ドルのドレスで出席してしまった(笑)
お買い得〜と思いつつ、でもバレるんじゃないかと、
小心者の私は内心ひやひやしたりもしたんだが。


私は受付を仰せつかっていたので、早めに行き、
新婦が控え室で何をしているかまで、見せてもらった。
アメリカにも色々としきたりがあるようで、
1.靴はメイド・オブ・オナーが履かせる
2.ベールは花嫁の母がつける
など、色々慣わしがあるみたいなのだ。
花嫁は、式が始まるまで新郎とは顔を合わせてはいけない。
なので、事前の写真撮影も別々。
新婦が外に出るときは、ブライドメイドが先に様子を見に行き、
「OK」が出たら移動。
中に入る時も同様。
見てるとなかなか面白い。


挙式が外、ということは、受付も外。
挙式は川辺の斜面の下で執り行われるのだが、
受付は、その土手の上に設置された。
段々午後の日差しが厳しくなってきて、
暑い、汗がたらたらしそうな気配である。
そして大半のゲストが揃い、私も席に行こうかなと思いつつ、
まだ到着していないゲストもいたので、
その会場のスタッフに、
「あの〜あとどのくらいまでここに居ればいいんですか?」
と聞くと、ぶっきらぼう
「まだそこに居て」
と言われてしまった。
式は始まったのだが、牧師さんにはマイクがついていないので、
ここからでは、大まかな式進行しかわからなかった。
でも、あとからちょろちょろと遅れてくる人もいたので、
しょうがないなぁと思って、
私は結局式に参加することができないまま、終わってしまった。


式後、レセプションが始まるまでの間、
相方が私のところに来て、
「何で、ずっとあそこに立ってたの?」と聞かれ、
「・・・だって居るように言われたんだもん。」
と言うと、相方は激怒してしまった。
「どいつだ!俺ちょっと話してくる」
と怒っているので、なだめるのに一苦労だった。
何せ妹の晴れの日なのである。波風は立てたくなかったし、
様子は見れたから、と説明して治めてもらった。
相方は、丘の下から私がずーーーっと立っているのを見て
やきもきしていたらしい(笑)


レセプションが始まるまでの間、会場の外のデッキでは、
飲み物とオードブルが供され、皆和やかに楽しく談笑していた。
そしてレセプション開始。
メイド・オブ・オナーとベストマンの乾杯のスピーチで、
ほろっと来てしまったが、
その後、お食事タイム。
今まで参加したレセプションは、大抵「ローストビーフ」と「チキン」のチョイスで、
サラダ、パン、アントレ、デザートみたいな構成だったのだが、
今回は、会場の真ん中にパスタとサラダブッフェ。
シェフが随時目の前で、補充してくれる。
外には、シシカバブやBBQ、ローストビーフと、飲み物のブースがあり、
ちょっと変わった趣向だった。
何といっても作りたてを食べられるという点では、
今までのアメリカでのどの結婚式よりお料理は一番美味しかった。


その後、ファーストダンス、新婦と父とのダンス、新郎と母とのダンス
があるのだが、新郎、新婦それぞれ、自分の小さい頃から今までの
写真のスライドを流しながら、それぞれの親と踊っていた。
相方の妹は、そこに更に、踊るときの曲を、
相方のママ(彼女は教会の聖歌隊でソロを歌うほど上手)の歌のCDをかけた。
思い出の写真+妹の門出+大好きなママの歌
三点セットが揃って、大泣きしたのは、
甘えっ子で通っている、相方の弟であった。
感受性が人一倍高いこの弟は、控え室に篭って泣いてしまうほどだった。


その後は、ダンス+談笑タイム。
飲む→踊る→喋る→飲むの繰り返しである。
私は、今日はあんまり踊らなかったので、相方と一曲、最初の方で踊ったら、
後は、踊るは省かれて、飲む→喋る→飲むであった。
そして、宴は12時まで続いたのだった・・・・。


その後、私と相方、そしてその弟とその彼女の4人で、
お疲れをしに、家の近所のバーに行き、また少し飲んで
帰ってきた。
疲れたけれど、色々あったけれど、
でも楽しい一日だった。