近況をあれこれ

最近、とんとブログもご無沙汰してしまい、
なかなか更新できずにいたのだが、
色々、穏やかに見える私の身辺は、
ぱたぱたしてしまっていて、正直あんまり余裕が無かった。
もうセメスターも残りわずかになって、
日々忙しくなっているのも事実だけど、
相方が、数週間前から、転職先を探していて、
先週の火曜日に、今までのハリスバーグの職場を退職した。
(相方は、レジデンシャル・デザイナー。日本語で住宅設計士?
今は主に、キッチンとバスルームのリモデルが中心。結構High-end志向。)

「転石苔を生せず」を、ポジティブに受け止める
アメリカならではの思考なのかもしれないが、
私がアメリカに来て二度目の転職である。


でも、すごいなぁと思ったのは、
今の業界のキャリアが今年で10年を越えた途端、
目に見えて、インターネットの求人サイトを通しての、
彼へのオファーが急増したことだ。
なんと、一番多い時で、彼の前には6つの仕事が選択肢としてあり、
まぁ、言ってみれば選り取りみどり、
いいとこどりを出来そうな状況だった。
しかも、どの仕事も彼に対してはそれなりの責任のある仕事を、
そして、条件も、去年転職した時より格段に上がったらしい。


そんな中、一つDCエリアでの仕事があった。
当初彼はかなり乗り気で、インタビューを受けた直後は、
「君も、学校のことリサーチしておいて」
なんて、かなり真剣にもう行く気満々だった。
私はそれまで転校なんて、州立大以外考えてもいなかったし、
ペンシルバニアを出ることなんてのも、私の頭に入れてなかった。
いや、別に出ることも広く考えればオプションなんだろうけれど、
一応目標は決めていたので、それに向かって驀進するのみだった。


私の頭の中はしっちゃかめっちゃかだった。
「DCエリアで、私の行きたそうな学校は?」
「学費はどのくらい?」
「住むのはどこ?」
から始まり、
「でも今の学校のクレジットも出来るだけ沢山トランスファーしたい」
「一番無駄の無い方法は?」
「知らないところを運転!!」
・・・などなど。
もう一秒で何万回転というくらい、沢山のことが、
頭の中を駆け抜けた。
それと同時に、「引越し!」という言葉も浮かび上がった。
そう、今のこのストレスでやられそうになっている同居生活が、
一転するかも!と思ったのだ。
いきなり、頭の中で、
「引越し(チャチャチャ)ヒッコシ(チャチャチャ)」
と、引越しコールが鳴り響く始末である(笑)


それを知ってか知らずか、よく言えばマイペースの相方は、
その後、どんどん舞い込んで来るオファーを眺めながら、
「今、そのDCエリアの仕事は、リストの下から二番目」
「今日は、その仕事は、リストの上から2番目」
と、日々、お気持ちが変わるのである。
誰?女心と秋の空なんて言ったのは?
我が家では、男心と秋の空はころころ変わるのである。
そのたびに、私の心は色々とかき乱されるので、
私は、彼の「あーでもない、こーでもない」プロセスは、
「あーはいはい」と決定するまでは、流すようにしていた。


結局、彼が決断をしたのは、先週の水曜日。
聞いて驚く無かれ、彼が最終的に決めたのは、
何と車で15分の、最近オープンしたデザイン事務所兼ショールーム
在職中から、随分長いことオファーがあって、
アドバイザーとして手伝ったりしてたところだ。
・・・引越しも要らない(笑)


相方は、それまでの通勤時間1時間が続いた10年にピリオドを打ち、
(前の前の職場も、ヨークだった)
ようやく遅起き出来る環境になったのに加え、
始業時間も、10時からと遅く、退社時間は普通どおり5時半。
自分ひとりの個室のデザインオフィスを与えられ、
ご機嫌なのだった。


ということで、私の彼の転職に伴う引越しは、
今のところ無くなったわけで、
そうなると、本当に私がここに見切りをつけて出る以外は、
可能性がかなり薄くなってしまった。
でも、とりあえず、仕事が決まってよかったよかった。