恐怖のスピーチ(1回目)

私の学校に入ると、誰もが通る道、
いわゆる「必修科目」の中の一つに、
「スピーチ」(正確に言うと、Effective Speakingと言って、効果的な話し方)
のクラスがある。


私は、非常に緊張しいで、(これまた見かけによらないと言われるのだが)
昔、ピアノの発表会も、リハーサルの段階で、足ががくがくという子供だった。
今と違うのは、昔は、本番になると強い女だったのだ。
思えば、スパルタにも近い先生の厳しい指導のおかげだったのだろうが、
とにかく、子供相手とは言え、妥協を許さない先生だった。


大人になると個人の責任なので、
練習の量なんていうのは、自分でやったかやらないか、に掛かっている。


今回のスピーチ。正直、お題を決めるまでまず散々悩み、
構想を練り始めても、まだ進まず、
結局、形らしい形になったのが、2日前。
そこから推敲して、削ったり、時間の調整をしたのは、前日、
という体たらくだったので、
緊張しても仕方ない。


とりあえず、早朝起きをして、
地下で、ずーっとぶつぶつ言っていた私。


そして本番。
何とかなるでしょうと、前に出たのはいいけれど、
何と、手は震えるし、足はがくがくである。
暗記もそこそこしたはずなのに、カードから目は離れないし、
最初の方は、自分でも声が震えてしょうがない。
後半になって、少し、アイコンタクトなども出来たけれど、
最後に、一言「Thank you」と言った瞬間、
どどーーーーーっと疲れが、
そして、先生の
「はい、6分25秒」
の声に、その場で崩れ落ちそうになる私。
よろよろと、席に戻ると、
たらら〜っと涙すらも出てきた。


そしてクラスメイトの講評。
クラスメイトは褒めてくれたが、
先生は、「あ〜、最初のほう、何言ってるか判らなかったなぁ。」
「とにかく早すぎ。もっとゆっくりね〜。」
「普段はちゃんとクリアに喋れるんだから、できるよ〜。」
励ましてくれつつ、厳しいご意見。


時間もオーバーしちゃったし・・・。
結果、85点。Bだった。


それにしても、学校で泣くなんて〜〜〜。
恥ずかしいよ〜。


それにしても、いつもは結構いろんな人に辛口の講評を下す、
おばさんがいるのだが、彼女は、
「よくやったわよ。私はちゃんと全部、あなたが何言ったか判ったわよ。」
と言ってくれた。
ありがとう〜(ぐすっ)


ということで、しばらくかなりの放心状態だった。

あぁ・・・これがあと2回もあるなんて〜〜〜。
拷問に近いわ。



ということで、学校で何とも恥ずかしいことをしでかしてしまった。
あぁ、それにしても泣くなんて〜。