最近の相方とのコミュニケーション

ふりむくAイチ


例の喧嘩以来、相方に変化が見られたというのは、前にも書いたのだが、
そのいい状況が、今も続いている。
すごいことだ。
彼もそれなりに色々気を使ってくれているのか、
喧嘩して以来、何となくコミュニケーションしてくれようという姿勢が、
多くなったと思う。


相変わらず、お互い好き勝手に過ごしているのには変わりないし、
「お腹空いた?」と聞いても、
「まぁまぁ。」と答えるのも変わりなく、
「何食べたい?」と聞いても、
「何でもいい。」と答えるのも変わりないのだが、
何でもとりあえず、私の作ったものは食べるし、
文句も言わない。
(食べる速度で、好みが判るのは、「ダーリンは外国人」の小栗さんが言っていたのと同じだけど。相方は濃い味、辛い物が大好き。)
ある意味、手がかからないと言えばかからない。
洗濯も自分でやるし、自分のエリアは自分で片付ける。


で、私と相方の最近のコミュニケーションツールは、
ネコのAイチである。
一時、相方に一度こっぴどく怒られ、
その後、発情期も手伝い、相方を見るとびびって逃げまくっていたAイチが、
相方の喧嘩後の変化と前後して、
相方になついたのである。
動物も判るんだな〜と思った瞬間である。


その後、今までは絶対に私の左脇にしか寝なかったAイチは、
相方の足元に寝ることも多くなり、
お互いデスクで勉強や仕事をしていると、椅子の背もたれと背中の隙間に、
寝ていたりするのだが、今ではそれは相方の椅子の上にいたりする。
何と抱っこまで出来るようになった。
これはもう驚きである。


そうなると、相方も愛着が更に増したらしく、
「な〜Aイチは、俺のこと好きだもんな〜。」やら、
「今日、帰ってきたら、俺に飛びついてきた。」と報告をされ、
「今、上に行ったら、Aイチは俺のパジャマの上で伸びていた。」
と自慢するのである。


なーにーを〜。
「私なんて、服着替えに行くのも一緒。早起きすれば一緒に早起きしてくれるし、
シャワー浴びる時も、ちゃんとバスルームの中で待機してるんだから。」
と、むきになってAイチに愛されている自慢をする私。


気を許した人じゃないと抱っこさせないので、
「高慢ちき」と称された、シャイなAイチであるが、
最近、人慣れも少ししてきたせいか、
相方の友達にも、「気分が乗れば」撫でるのにも抵抗しなくなってきた。
大人になったなぁと、飼い主冥利につきたりする。
友達も、
「すごいよ〜。今日はAイチ、撫でても逃げなかった〜。」
と感激してたりする。


それでも、外への興味はまだ少しあるらしく、
ちょっとドアが開け放されようものなら、こっそり脱走することがある。
そんな時は、もう冷や汗もので、近所を捜索するのだが、
ある日の脱走で、急いで外を見に行くと、
お隣さんの車の下で固まっているAイチを発見した。
「あ、Aイチっ。早くこっち来なさい!。」と手を伸ばすと、
一目散に走って行った先は、脱走したドアの前だった。
「にゃ〜〜〜〜。」
家の中に走りこむと、一気に一階に駆け上がり(注・脱走は地下のドアから)
ソファーの上に寝転んだ。
追いかけた私達が、リビングに着くと、
「・・・ったく何してんの?え、脱走?そんなことは知らないね。」
という顔をして平然を装っているのだが、
尻尾は興奮で、タヌキ状態だった(笑)


我が家の周辺は車通りも多いので、本当に外には絶対出したくないのだ。
遊びたいだろうし、飼い主のエゴなのかもしれないが、
でも、それでも、やっぱり事故には遭わせたくない。


手のひらに乗るほどの子猫の頃から飼っているせいか、
苦手なものも私とちょっと似ている。
例えば大きな物音。
ドアを物凄い音で閉められたり、足音がすごいとビクビクする。
相方はあまりそういうのを気にしないタイプだったが、
Aイチにびくつかれるせいか、最近、生活音が小さくなった気がする。


子はかすがいとはよく言うけれど、
我が家の場合は、「ネコがかすがい」みたいなものなのかもしれない。
相方は、AイチにとってはDaddyであり、私はMammyである。
Aイチの仕事は、昼寝とサッカー、そして私と相方の癒し係である。
ちゃんとペットの役割を果たしているのだなぁと、
しみじみしたりする。
今日は相方が別宅泊の日なので、
Aイチを独り占めである。一緒にベッドで大の字で寝るのだ。
ははは、相方、どうだ、うらやましいだろ?
(って、相方は日本語読めないんですけど、自慢してみる)