新たなカルチャーショック

ルームメイトが、彼女を入居させてから早1ヶ月半が経過。
移って来る前から、超ラブラブで、毎日のように遊びに来ていたから、
当初は、「まぁ、どうぞご自由に」と思っていたけれど、
彼女の頑張りっぷりというのは、少々痛いことの連続でもあった。
お掃除が好きというのは、いいことだ。ありがたい。
自分でも「ちょっと潔癖入ってる」と言うだけあって、
電子レンジなんかもぴかぴかに磨き上げてあってびっくりしたくらいだ。

でも、料理があってもお構いなしに、料理の向こうにある鏡に、
ガラス用洗剤を吹き付ける、とか、
食器を洗うスポンジと同じスポンジでバスルームとトイレを掃除してたり、
食器用の布巾と、台拭きが一緒とか、
洗ったはずのフライパンが、コンロに置いて加熱した途端に、
洗剤の匂いが立ち上ってきたり(恐らく流し足りてない)
すると、潔癖じゃないと思っている私が、くらくらする。
文化の差?育ち方の差?
スポンジはさすがの私も、
「これ痛んできたし、新しいのを食器用にしましょう。
そっちの古いのがバスルーム用でいいよね・・・。」と話した。


しつこいようだが、私は「人生丼勘定」という言葉がよく似合うと言われた、
典型的なO型で、片付けも苦手だ。
大雑把だし、仕事をしていた頃も、几帳面な同僚には、
「ザッパー」と言われたくらいだ。
勝手几帳面という点もあって、こだわると止まらないという特徴もある。
それが全部に几帳面になれたらいいのに、と、
何度も思ったものだ。


でも、食器を拭く布巾と台拭きは別にしたいし、
お皿とバスルームのスポンジは別だし、
食器だって、洗剤の匂いがするのはだめだ。無理なのだ。
なので、決して私は小姑みたいなことを言っているのではない。
カルチャーショックみたいなものなのだ。


それ以来、私がこっそり食器を使う前に、匂いを嗅いでしまうのは、
言うまでも無い。



そんな生活の中、この前、私は寝室でごろごろして本を読んでいると、
仕事からルームメイトDが帰ってきた。
隣室から話し声が聞こえてきたのでわかったのだが、その時、
「ほら、僕のワイフにこれを買ってきてあげたよ。」
・・・・何?今、ワイフって言った???
普段から、うるさいほど、「スウィーティ!」を連発する男だが、
(ふたりっきりの時とかじゃなく、階上から地下に叫ぶ時でも、である。)
今、ワイフって言った??
確かに、「I bought it for my wife.」と言ったのを聞いたのだ。

そういや、彼女のほうも、この前、何かの話の折に、
「私、彼との結婚も考えてるし。」とは言っていたけれど、
それはあくまで、「考えてる」だけだし、
私は婚約中でも、「うちのワイフは」と言う人は見たことが無い。
ちゃんと英語でも「フィアンセ」である。
クラスメイトにも婚約中の人がいるが、ガールフレンドが、とはもう言わず、
「フィアンセが〜」と語る。


っていうか、私が知らないだけなの?
結婚を決意したくらいで、「僕のワイフ」なんつー言葉が、
口をついて出てくるものなの???
解らない、誰か私に教えて欲しい。


相方に、「・・・何だか、もう結婚する気みたいだよ。」と言ってみた。
「へ?もう??」
・・・そうよね、それが結構普通な反応だと私も思う。
普段変わり者の相方も、たまには普通の反応するんだなぁと、
関係ないことで感心したが、
問題は、二人で結婚を考えて付き合ってるくらいで、
「僕のワイフ」と呼ぶもんなのか?ということだ。


もちろん、人それぞれなんだと思うけれど、
是非、誰かに聞いてみたい気もする。


でもその話が本当になると・・・まさか、二人が結婚しても、
このまま同居ってことは無いと思うので、
・・・引越しかなぁ・・・
それならそれで、同居の時みたいに、いきなり
「明日から、出て行って欲しい」みたいなことにはならないで欲しい。
こっちもそれなりの心積もりも必要だし。