あぁ、こんなのって久しぶり〜。

日ごろ、学校と家との往復ばかりの毎日なので、
夜に私が単独で出かけることなどほとんど無い。
日本に居た頃には考えられないほど、
非常に真面目の生活である。
それに、タクシーもほぼ皆無だし(一応あるが、数は少ない上に利用があるのかすら不明)
代行なんてもってのほか。
治安の悪いアメリカでは、代行で他の人に車を運転させるなんて、
危ない以外の何者でもないのである。
というわけで、この辺りの人達の、
外で飲むことは、飲酒運転が当たり前の状況なのだ。
ただでさえ、お酒の強くない私が、慣れない夜道の運転を、飲んだ後にするのは、
果てしなく不可能だし、やりたくもないので、
結局、家で飲むことくらいしか選択肢もないのである。
日本に居る頃のように、タクシーで1500円程度で帰れるような
気楽さはもはや無い。
食事の時に一杯くらい飲むという人もいるらしいが、
アメリカの飲酒運転の基準は、「一時間にビール一杯までならOK。」なんだそうだ。
事故率が多いわけである。


それはいいとして、久しぶりだったのは、
女友達4人で、夜の食事に出かけたのだ。
普段は、なかなかこういう風に女だけでは集まれないので、
(皆それぞれご主人や彼氏がいる)
ものすごくいい気晴らしになった。
夜の運転も大分慣れてきたので、
私もこうして単独行動が出来るようになってきたのである。


女同士で、わいわいやりながらの食事はやっぱり楽しい。
お喋りが尽きないのはもちろんのことながら、
普段では味わえないこの感覚。
周りはカップルや家族連れが多かったので、
私たちのテーブルは多分、とっても異様だったかも。
でも、楽しいからいいのだ。
思い切りアジアの夕べだった。


その後、雨降り夜の運転という、私にはかなりのチャレンジを要する
運転状況だったが、それでも、何事もなく帰ってきた。
段々慣れてきたんだなぁ、とちょっと嬉しかった。
「やれば出来るじゃん。」である。
こうして、段々私の行動範囲も広くなっていくんだろうなぁと、
アメリカ生活1年10ヶ月にして思う、
三十路すぎの女なのであった。
(っていうか、今までが行動範囲狭すぎなんだけど)