おじさんとの戦い

で、仕事を終えて、最後の授業に行くと、
前回のグループクイズが返された。前々回はAだったのに、
今回はCである。
先生にも、「おい、クイズもっと頑張らないと。」と脅される始末だ。
というのも、私のグループは、私と日本人の女の子、中国人の男の子、
そして、アメリカ人の中年の男性の4人なのだが、
前回、このアメリカ人のおじさんが、自信満々に、
「これは、T(真実)」「これはF(間違い)」とぽんぽん言うので、
ついつい、それに従ってしまったという経緯があった。
私たち留学生にありがちなことなのだが、
英語で自信満々は、妙な説得力があるように見える。
(まして読むスピードが違うので、いち早く言われると、
そんなようにも思える、という問題も多いのだ)
これからずっと、このおじさんの即答に付き合っていると、
私たちのクイズポイントが危ないと気づき、
(全体のグレードの5分の1を占めるのだ。結構重要)
今日はじっくり読んで、きちんと話し合おうということにした。
このクイズは、先生に質問OKなので、
ちゃんと不安なところは聞くことにした。
すると、私たちが読んでいる傍らで、おじさんは、
「これは・・・・T」と始めたので、すぐさま、
「いや〜これは、悩むところですけれど、Fじゃないですか?」
と、3人は、一生懸命読んで、検討する。
先生に、不安な部分や、意見が割れたところ(おじさん対留学生)
を質問すると、見事なまでに留学生の勝利であった。


しかし、読むスピードが遅いのと、お
じさんが周囲のスピードを気にし始めて、
今度は、段々適当になってきた。
だから、間違うんだよ(怒)と、思いつつ、
私たちは、ゆっくりでも正解を出すという作戦を貫いた。
おじさんはかなりストレスが溜まっていたみたいだ。
でも、そのくらいしないと、おじさんの英語が出来るが故の、
説得力もどきに負けるのである。
それに負けじと、一生懸命頑張ったのだ。
絶対、今回のクイズは出来てるはずだ。
そうすれば、きっとおじさんも考えを改めるに違いない。


かくして、他のグループがクイズの後に終わらせたケーススタディは、
手も付けられず、私たちのグループは持ち帰りになった。
でも、先生が「別にそれでマイナスはしないから」と言ってくれたので、
ほっとした(笑)
でも、おじさんをいらいらさせない為にも、
早く読めるようにならないといけないなぁと思った。