遂にやってしまった・・・・。


今日は、本当に冷や汗の一日だった。
というのも、朝イチの授業を終え、2時間後のテストに備え、
教科書を取りに車に戻り、
「さーて、図書館でもう一踏ん張りするかなぁ〜。」と思って、
教科書をバッグに詰め込み、
「あ、寒いからジャケット・・・。」と思った瞬間、
何を思ったのか、私は車のドアを閉めてしまった。
私の身体は既に車の外である。
見ると、車の鍵は・・・・バッグの中である。
そう、私は何と、初めての「インロック」をしてしまったのである。


一瞬、何のことだか判らなくなったのだが、
すぐにドアを開けようにも、開かないことに気づき、
顔面蒼白。
そこに、こわもてのセキュリティーのおじさんが登場したので、
「あの・・・助けて下さい。
車の鍵を中に入れたまま閉めてしまいました。」
と、状況を説明する私。
窓もぴったり閉まっていて、1mmの隙間も無い。
「窓がちょっとでも開いてれば、手はあるんだけどねぇ・・・。
鍵屋に電話するしかないね。電話番号教えるから。」
と、ひげのおじさんは、携帯をチカチカチェックしながら静かに言う。
「いや、あの、お財布も携帯も全部中にあるので、
電話出来ないんですけれど、何とかなりませんか?」
この、丸腰の状態の私を見て、わかんないかなぁと思いつつ、
説明する。
「しょうがないなぁ、じゃぁ、オフィスに来て。電話使わせてあげるから。」
と、セキュリティーのオフィスに行った。
その手の中にある携帯は一体なんの意味があるというんだ?
と思いつつ、文句も言えないので、着いて行った。


で、そこから鍵屋に電話するのだが、もうかなり混乱しているので、
「・・・で車の色は?」と、聞かれてはっとする。
私は15年落ちのトヨタのセダンに乗っている。
相方の弟が乗っていたのを、お下がりで相方のご両親がくれたという、
とってもラッキーな車である。
色は、日本語なら言える。えんじ色である。
が、とっさの事だし、
今までそういえば、自分の車の色を説明もしたことがない。
「・・・すみません。私の車の色って何て言えばいいんですか?」
と、そのこわもてひげおじさんに聞く私。
「・・・マルーン」
そうか、あの色は、マルーンと言うのか。
こんな状況の中でも、また新しい単語を学んだ私。


そんなこんなで、とりあえず鍵屋の手配をして、
教授のオフィスに走る。今日はテストなのだ。無断欠席は出来ない。
すると、教授はまだ出勤してなくて、
「もしかしたら、もう図書館にいるかも。」といわれ、
(教授は、ラーニングセンターの常連というか、
振り替えテスト関係の担当者なので、しょっちゅう入り浸っている。)
今度は、自分の職場、ラーニングセンターに走る。
そこにも居ない。
私の職場のボスに、状況を説明すると、
「自宅の電話番号なら判るから、電話してみなさい」
と言われる。やっと教授が捕まり、状況を説明して、
「今日の午後、振り替えでテスト受ければいいから。(さすが担当者)」
と、言われてやっと安心する。