語らせると長い、私のコスメ道・・・最近の発見(スキンケア編)

セフォラのメイクボックス


私はコスメが好きだ。もう愛してると言っても過言ではない。
と、豪語していたのは、日本に居る頃だ。
今も好きだが、あの情熱を傾けていた頃とは一転して、
シンプルケアを心がける日々であった。


多分、日本に居る頃の私を知る人は、私の今の姿を、
「ただの手抜き」と捕らえるのか、
「やっと、落ち着いたな」と思うのではないかと思うが。


コスメにハマった理由は、自分の顔のコンプレックスを解消することが一つ。
それと、仕事場が非常に身だしなみに関する規制が多くて、
制服もあったため、唯一変化を楽しめるのが、メイクだったというのもある。
人前に出る職業のため、出来るだけきれいにしていたかったのもある。
地黒出身なので、美白に目覚めたというのもある。


私はメイクもスキンケアも好きである。
メイクは、私の一日を始める大事な儀式みたいなものだし、
スキンケアも、「あぁ、自分を大事にしてる」という、
自己満足の為のものでもある。


別に数年先を見越して、今からお手入れを、という意識はなかったものの、
結果的には、昔の貯金が今に効いているというのも、
無きにしもあらず、と思っていた。


ところが、である。アメリカに来て、めっきりシンプルケアに徹して、
化粧水(オードムーゲ)+クリーム
川原亜矢子推奨のフランスの薬局発のフィラデルムを愛用)
のみという生活をして、
ある意味「肌断食」期間も1年半が経過して、
超過密スケジュールに入り、睡眠時間が減り、
肌が見る見るうちに「しぼんで」来たのが判った。
今までアイケア要らずで通していた目元にも、くっきりくまが出てきた。
「やばい!」と思った私は、即座に何かせねばと考えた。


アメリカは、物価が日本の約半分である。化粧品も然り。
最近、フランスの敏感肌用のROC洗顔を使っていたので、
ドラッグストアに走り、ROCの日中用レチノール配合の乳液を買った。


今まで、何度と無くこのレチノールを試したことがある。
高純度レチノール配合と謳われた
エスティ・ローダーのディミニッシモなんかも、
いち早く試したものだ。
が、しかし、当時の私の肌には、なーんの変化も現れないので、
頭の中では、「レチノールは、相性が悪い」と、勝手に決め付けていた。
余談だが、私はエスティ・ローダーとの相性があんまり良くない。
あの一世風靡をした「未来型美容液イデアリスト」なんて、
塗ったときに指が止まる感じ
(要はそれがあの美容液独特の質感なのだが)と、
使った後にでる奇妙なぽろぽろ
(多分使っていた下地との相性が悪かった)が
駄目だった。
が、しかし、レジリアンス・リフトのクリームは、
ぎゅんぎゅんのリフト感に感動した。
唯一、私が好きなエスティ物だ。


そんなレチノールに何故私が手を出したのか?
一つは、お手ごろ価格で売っていたことが一つ。
そして、未だに
アンチエイジングには、レチノール」という図式が頭にあったこと。
そして、何より私は、結構焦っていたので、
とりあえず藁にもすがる思いだったことである。


で、とりあえず使ってみた。
ROCは、日本でお世話になった皮膚科でも
先生推奨のスキンケアだったし、
多分、肌に合わないほど強いってことは無いだろうというのもあった。


すると、驚くことに、塗ってすぐに、
何だか肌が柔らかくなっているのが判る。
一日過ごして、洗顔した後に、肌がぴかぴかしているのが判る。
そして、何よりメイクののりも、全然違うのである。
たった一回で、である。
そして、気になっていた目の下のクマやら、肌のしぼみも、
三日で薄くなっているのが明らかに見えるのである。
くすみもまさに、「一掃」である。


おそるべし、レチノール。
昔、効かなかったのは、おそらくその頃は、
とっても一生懸命肌の手入れに精を出していたからで、
実は、そんなに深刻な肌の悩みも無かった。
強いて言うなら、乾燥が全てを左右していた。
なので、肌の衰えというのは、実は当時過敏になっているほど、
実は無かったのだと思う。
肌断食期間を経て、吸収力もすごかったのかもしれないが、
今まで毛嫌いしてごめんね、レチノール、と心の中でちょっと謝った。


ちなみに、日本での価格を調べたら、5250円するらしい。
こちらでは、DSで、18ドル。約2000円。
やっぱり半額以下。
ということで、これなら惜しむことなく使える。

今まで軽視していたレチノールを見直した最近の私なのだ。