理想に近いホテル発見

結局、宿が取れなかった私達は、アトランティックシティを後にして、
フィラデルフィアまで戻ってきた。

ここは元ホテルマンの鼻を利かせて、
フランス資本の「Sofitel」に宿泊。
これが破格値で、150ドル一泊で、最上階のキングサイズのベッドの部屋だった。
しかも、ホテルのフロントマンは、フレンチ訛りの英語でソフトに応対してくれ、
部屋もすばらしかった。
清潔なのは言うまでも無いが、とにかく細かい配慮がすばらしく
そして、部屋の全体のコーディネイトが、どこもかしこも、
とてもセンスが良いのである。
木と金属と大理石、そして絨毯やカーテンの色と素材の配分が絶妙。
そして、機能的でもある。
あぁ、やっぱりヨーロッパ系のホテルは素敵、とホテルマニアの私は思う。
そして、何といってもベッドがすばらしく気持ち良い寝心地の良いベッドだった。
今まで出会ったことの無い、私の今までの歴史の中で、ナンバーワンのベッドだった。
羽布団に羽枕。私は今だかつて、あんなにふんわりと、でも柔らかすぎず、
気持ちよく眠れるベッドにお目にかかったことは無かった。
バスルームもとても気持ちの良い空間で、高い天井、丁度良い大きさのシャワーブース、
そして、適度な深さと長さがあるバスタブ。
洗面台のエリアも、鏡が大きく、アメニティの充実度も満点だった。
いまや、私の中で、ナンバーワンに躍り出たこのホテル。
また泊まりに行きたい・・・と、心密かに思う私であった。