心理学の教授

春セメで取った心理学の教授は、中国人の先生だが、
むちゃむちゃのエリートだ。
(中国で英語でBA、オーストラリアでMA,そしてアメリカで全く畑違いの心理学でDR.を取ったという方)
この方の奥様には英語の授業でお世話になったのだが、
奥様の授業のゲストで、一度旦那様のレクチャーを聞いて、
次のセメスターでは、旦那様の授業を取った。


そのゲスト・レクチャーの時、一番前の席に座っていた私は、
いきなり、「あ、あなた中国人?」と聞かれた。
本物の中国人からである。
*1
「いえ・・・日本人です。」
それが、教授との出会いだった(笑)


心理学の授業は、ことのほか最初のとっかかりが入りにくく、
(脳内細胞の働きなどが最初に出てきた。)
最初のテストは苦しんだ。
出来の悪い子ほどかわいいのか、
留学生の苦しみを知っていることもあってか、
授業が終わるたびに、
「どうだった?今日の内容、わかった?」
「大丈夫?質問があったら、いつでも僕のオフィスに来てね。」
と、声をかけてくださる。
本当にありがたかった。
次のテストは、ちょっと感がつかめたのと、死ぬほど勉強したので、
なんと、いきなりクラスの上位5番以内に入った。
教授は、我が事のように喜んで下さり、
「何したの?どんな勉強したの?」としきりに、
私の成績がアップしたことを気にしてくださった。


そんな教授にある日、「ちゃんと家族に電話してるか?」と尋ねられた。
「うーん、月に一回くらいです。」
(本当はその頃は、ほとんど電話してなかったかも)
すると、
「このサイトで、すごく安いテレフォンカードが売ってるから、見てみなさい。
僕はこれで、毎週中国に電話してるんだ。」
と教えてくださった。
早速、チェックすると
今までの数倍以上話せて、3分の1以下の料金だった。


おかげで、私はすぐさま、日本の実家に電話をかけた。
確かに安いテレカなので、たまに途中でぷつっと切れたり、
なかなか繋がらなかったり、というトラブルもあるが、
この安さはただものではない。
何しろ、10ドルのカードで、
700分くらい話せる(とアナウンスされる)のだ。
ありがたかった。


次の授業で、
「ご両親に電話したか?」と聞かれたので、
「ばっちりです。長話しちゃいました。」と答えたら、
「よかった、よかった。」とこれまた喜んでくれた。


ということで、最近はしょっちゅう日本に電話している。
当初は、国際電話だし、と、ちょっと「感激されていた」
はずの、私の電話も最近では、
「あら、またなの?どうしたのよ。」という感じだ。
それにしても、インターネットでメールを出し、
国際電話も格安になり、何とも便利な世の中になったものだな〜と思った。
インターネット電話になると、さらに便利らしいのだが、
これをうちの両親に説明するには、また色々時間がかかりそうなので、
当分は、この2つの方法(+普通のエアメール。これも好き。)で
落ち着きそうだ。

*1:前にも一度書いたことがあるが、私はこちらに来てから、やたらと、中国人に「中国人?」と聞かれるのである。決してチャイナドレスを着ていたわけでも、太極拳をしていたわけでもない。