体質

私は、お酒が好きだ。けれど、とっても弱いので、
沢山は飲めない。
お酒を飲んで、楽しくなって、ぱぁっと楽しく過ごせるという人が
とても羨ましくてしょうがない。


でも、私は悪酔いする前に、眠くなってしまうので、
飲んでいる間、始終、
「あぁ、眠くなったらどうしよう」
アルコール判定機のように、一口で顔がすぐ赤くなり、
みるみるうちに足まで赤くなるので、
「赤くなったらみっともない。」
おまけに、赤くなるなんて可愛いことでは済まなくなり、
顔は腫れぼったくなるので、
とてもじゃないけれど、本当に「みっともない」のである。
いつもそのことばかりを気にしていて、
「どうやってセーブするか」ということばかり考えている。


そんなことを気にしてたら飲めない!と言う人もいるし、
「顔が青くなるよりまし」
と、慰めてくれる人もいる。


現に、若い頃は、それでも構わずお酒を飲んでいたし、
若さと耐性が少し出来て、ましになっていたものの、
それでも、いつもどっかで冷静な自分が居る。


しかももっと性質の悪いことに、私は二日酔いならまだしも、
「その日酔い」になるのだ。
つまり、当日はわいわい楽しく飲んで、翌日具合が悪いならともかく、
家に帰ってきた頃、もう頭痛が始まってしまうのだ。


こうなると、もう「体質」としか言いようがない。
でも、お酒の味は好きだし、飲んでどんちゃんやるのも好き。
飲まないで楽しむという人も居るけれど、
私の本心はお酒が飲みたいのだ。


この私のコンプレックスと葛藤は相当なものがある。
でも、もうしょうがない。
最近は、割り切って、最初の方はノンアルコールでスタートして、
もう宴も終盤というところで飲み始めるというパターンになった。


日本で飲む時は、わりと一軒目→二軒目→カラオケみたいなコースが多いので、
たいてい、最初の2軒であらかた飲んで、カラオケの頃には
コーヒーを飲んでたり、お茶を飲んでたりと、すっかり
「歌い」に専念するパターンが増えた。
こうしてご飯→飲み→カラオケみたいなパターンの方が私にはあってるみたいだ。


私の周囲のアメリカ人は、飲むとなったら、もうそれだけ。
お酒だけを、ずーーーーーっと飲み続ける。
おつまみも無しである。
もちろん食事を食べながらも飲むことはあるにはあるが、
圧倒的に飲むことに重点が置かれている。
しかもみんな一様に強い。ビール派多数。


そうなると、もう私のように、
食べることや歌うことでお茶を濁しているような人間は、
着いていけない。
彼らのペースで行くと、私は確実に最初の二時間で、
寝てしまうからだ。


相方も相当のビール大好き男である。
どうしてそこまで飲めるの?と聞きたくなるが、
水のように飲んでいる。(でも決してアル中ではないのでご心配なく)
そして、翌日はうって変わって、全く飲まない。
アメリカでも休肝日はあるらしい。


それにしても酔っ払って楽しくなるってどんな感じ?
と始終気を張って飲んでいる私は、
是非とも、羽目というやつをはずしてみたい・・・と思う今日この頃。