誕生日あれこれ


普通は、BBQとか寒ければ室内で、食事をして、
プレゼントを開けて、
ケーキにろうそくを立てて吹き消す、と、まぁ、
とてもオーソドックスなスタイルだが、
時に、ちょっと趣向を凝らすこともある。


相方の弟の去年の誕生日は、かなりの傑作であった。
出席者分、弟の顔写真入りのTシャツをアイロンプリントで作り
(コメントも彼の名前をもじったコメントをそれぞれ入れた
まさに、「世界に1枚」しかないTシャツになった)
当日、皆それを着て、家で本人の帰りを待っている。
本人が帰ってくると、みんな普通にその辺に座ったり
しゃべったりしてるのだが、よく見ると、
皆御そろいのTシャツを着ている。
とどめは、それを着てみんなで、オープンエアのバーに繰り出した。
しかも本人だけがそのTシャツを着ていなくて、
まるで罰ゲームのように、マジックで女の子用のへそ出しTシャツに、
「Hi, I'm ○○(弟の名前)」
を手書きをしてあるのを、着せられていた。
つまり、周りの人は、この集団のおそろいTシャツを見て、まず「?」
次に、よく見るとそのTシャツのコメントに使われてる
「○○」(弟の名前)って何?と思い、
一人だけ着てない人(=弟)を見ると、初めて
「あぁ、この人か」
と思うわけです。
何とも、頑張った誕生日パーティだった。
当日、相方、私、彼の妹と三人で、我が家の地下に篭り、
アイロンプリントをしていた。およそ30枚。


かく言う私の誕生日も、去年はサプライズでやってもらった。
相方が、すごく普通に仕事から帰宅して、
「はい、プレゼント」と蘭の花とチョコレートの詰め合わせをもらい、
「じゃぁさ〜、今日は特別好きな料理「作っても」いいよ」
と言われて、内心
「はぁ〜??結局、私の時ってこんなもんか」と思いつつ
料理を始めようとすると、
「あ、でもね〜もしも作りたくなかったら、マック行ってもいいし」
・・・・いくら何でも、誕生日ディナーに、「初マック」は無いだろう。
(余談ですが、自炊ばっかりしてたので、
アメリカのマックは随分最近まで行ったことがなかった)
「あ、いいよ。何にしようかな〜」(と、まだ冷蔵庫を覗く私)
「あぁ、いいよいいよ。じゃ、どっかで食事しようか」
・・・本当に前置きの長い人だ・・・と思いつつ、
二人で、近くの「ザガット・サーヴェイ」*1
に載っているというお店に行くことにした。
途中、彼の友達が来たりもしたけれど、どっかにご飯を食べに行くと
出かけてしまい、
「ま、二人でお祝いってことで。美味しいものでも食べて来よう」
と、普段の外食とさして変わらない気分で出かけた。


お店に入ると、ホステスのお姉さんに
「あ、どうぞ、お席までご案内します」と、
まるで予約が取ってあったかのような、スムーズな応対。
奥に進んでいくと、そこに個室があり「?」
と思いつつ入ると、そこには、
相方の家族、そしていつも我が家に来る友達の面々、ルームメイト、
みんなにこにこして座っているではないか!!!
さっき「ご飯食べに行ってくる〜」と出て行った友達も居る。
「なんなんだ〜〜〜!!!!」
あまりにも驚きすぎて、泣き出す私。

本当にありがたかった。
お食事もとっても美味しかったし、私はこんなにいい人達に囲まれて、
なんてラッキーなんだと思った。
初めてのアメリカでの誕生日は、とっても感動的だった。


来月の始めに相方の誕生日がある。
何とか、去年のお返しをしたいと、サプライズを狙っているのだけど、
どうなることやら。
相方が、仕事で家を空ける時にでも、秘密の会議をしようと、
在米2年目にして、私もいよいよ驚かせる首謀者になろうとしている。

*1:アメリカ版ミシュランのような物。レストランのランクを決めている。これに載ると、ちょっとしたステイタス。