カルチャーショック

Aイチ 1歳の頃

当然と言えば当然なのですが、こちらに住み始めて1年半が経過して、
様々なカルチャーショックがありました。
ある授業で教わったのですが、異文化の住環境に移り住むにあたり、
大まかに4つのステップを経て人はその場所になじむのだそうです。


1.ハネムーン期
新婚旅行のハネムーンではないですが、いわゆる何を見ても感動して、珍しくてという、お客さん状態の時期。私の場合、これは約1ヶ月くらいでしたが、普通は2〜4ヶ月程度だそうです。


2.カルチャーショック期
ここで、もうお客さん状態ではなく、自分が住むという観点で周りのことを見るようになります。すると、自分が今まで生まれ育っていた環境とは明らかに違うことや、周囲との考え方の違いなどが見えてきて、違いに苦しんだり、ホームシックにかかるのもこの時期。
約6ヶ月から1年くらいは、この時期が続きます。


3.受容期2のカルチャーショックを経て、相手の違いを受け入れ、順応し始める時期です。まだまだ違いを感じて戸惑うことがありながらも、それでも、人は人、私は私というスタンスが取れるようになり、段々自分がその国に住んでいるという実感が沸いてきます。


4.安定期3つの行程を経て、精神的にも安定します。自分の母国と他国の違いを受け入れつつ、自分なりの生き方が出来るようになります。


私は今、3〜4の間くらいです。ホームシックというか、
日本はいつも恋しいですが、
それでも、「お客さん状態」では完全に無くなりました。
私の住むランカスターカウンティには、
日本人人口はそう多くはありません。
バスで通学していた頃は、顔見知りになったおばさんに、しつこく、
「あなたは中国から来たの?今大変でしょう?
子供一人しか作っちゃいけないんでしょう?」
と、勝手に決め付けられて話が弾まれてしまったり。
(私はなぜか、中国人の人に中国人に間違われることが多いです。
アジア人同士はお互い自分の国かどうかにおいで判るらしい、
という神話は私の中では崩壊しました(笑))
日本だと説明してもごっちゃになっている人も多いし。


もちろん、知識のある人は日本を知っていますが、それでも、
私の相方のおばさまには、
「どっかのアジアの方から来たんでしょ?」と言われたり(笑)
悪気は無いのです。
でも、日本車がこんなに走っているけれど、日本を知らないという人も多いです。
(日本車率絶対に5割以上。私はアメ車より多いと思う。)


カルチャーショックと言えば・・・

運転事情編

  1. ウィンカーをつけずに曲がったり、車線変更してくる車が異常に多い(ペンシルバニアは比較的運転マナーは「良い」そうなんですが)
  2. 車の制限速度はそれにプラス15マイルは出さないと、道路が詰まる
  3. 赤信号でも表示が無ければ、右折OK。(私は赤信号は止まれと思っていたので、びっくり)

日常生活編

  1. 芝生の上や家の敷地内は、裸足で歩くものらしい。
  2. アーミッシュ*1の馬車用のレーンがある道路が存在する。
  1. アーミッシュやマナナイト*2は「近代文化から孤立している」と言われているが、実際は、 電気は使わずとも、ガス灯を馬車に付けて走ったり、運転手を雇って車で移動するし、ウォルマートに馬車で買い物に来るし・・・と、わりと近代的な暮らしをしている。スーパーマーケットの特大駐車場の端に、馬を繋ぐ場所も完備。


食生活編

  1. 小さい子供でもコーラを飲んでいる。またカフェインが入ってないということで、マウンテン・デューを推奨する人すらいる。(私は小さい頃は、炭酸系はほとんど禁止でした)そして大人はもっとソーダ類を日常的に飲む。
  2. 甘くない市販の飲み物は、コーヒーか水。アイスティーはほぼ間違いなく甘い。グリーンティは甘くして飲むのが当たり前らしい。日本の緑茶とは別物。(私は今は随時麦茶かウーロン茶を水出しして常備です。マイ水筒は必需品)
  3. 夏になるとBBQを毎日でもする人がいる。(毎日ハンバーガーかホットドック・・・)
  4. ガムを道端、もしくは公共の柱にくっつける人が居る。(遊園地では、オブジェのようにカラフルなガムで散りばめられた柱を発見)
  5. アーミッシュスタイルのサラダは、甘い。マカロニサラダ、ポテトサラダ、どれも甘い。甘い卵サンドを、こっちに来て食べた時は、その予期せぬ甘さに驚いた。


などなど・・・今思いつくのはそんな感じですが。
また思い出したら、随時紹介していきます。

*1:厳しいプロテスタント教徒で、服装、生活習慣を昔のままで、電気などの近代的な物は使わずに生活する人々

*2:アーミッシュと同様でちょっと聖書の解釈が違う人達