おんぼろ家での生活
何度もおんぼろ家と書いているので、相当だろうな〜と思われる人も多いと思う。
ここペンシルバニアの田舎では家賃はすごく安い。
日本の感覚で居ると、３ベッドルームの家を貸してる人に家賃を尋ねたら、
「大きく言って６００ドルくらいかな〜（光熱費込み）」
ちなみに、我が家、平屋で
１階（３ベッドルーム＋キッチン、バスルーム、ダイニングルーム）＋ベースメント（２部屋＋ランドリールーム）
と書いてみれば結構大きく見えるが小さな家である。
これを月５７５ドルで借りているのはかなりの掘り出し物件なのだが、
光熱費別、窓が多くて古い為すきま風の為、熱効率が悪いし、
キッチンのキャビネットはがたがただし、
水周りの配管は痛みまくっていて、しょっちゅうトラブル発生、
去年は三回、下水のオーバーフローを体験・・・。
お湯の出が悪いのでシャワーのみ、お風呂は無理。
屋根も傷んでいて雨漏り数箇所有り・・・・などトラブル無限大である。
多分、普通の人なら怒り狂ってるところかもしれない。
安物物件には裏がある。
しょうがないよね、こんなに安く借りれてるんだし、
何より相方がもう１０年近く住んだ愛着のある場所だし、
私もそれなりに空間を頂いているので文句言えないなぁと思ってやっている。
そもそも何故こんなに安く住んでいるのかというと、
ここの大家は相方の知り合い、というか元ルームメイトＤのお父さんである。
私も渡米当初から相方と共に、そちらの家族との交流もあるのだけれど、
相方曰く
「自分で直せるところは直したりして使ってるし、
雪かきや芝刈りもこっちでやってるので、それを見越しての低家賃」
という交渉をしての話らしい。
（アメリカではそういうのは一応大家さんの管理下なのだ。
相方も、ハリスバーグにある貸家の雪かきに出かけたりすることもあるし、
何か故障があれば、すぐに業者を手配したりしている。）
一応、相方が修理の経費は請求したりするし、
よっぽどのことがあると家主も来てくれて状況を見てくれたり、
それなりのことはしてくれるのだが、
本来の家主の責任という部分では、すごく怠ってると思ってしまう。
雨漏りなんて本当はすぐに直すべきなのに、
「屋根を直すのに３０００ドルかかるから」とか言うのである。
今日も実は、近所から「おたくの排水の様子がおかしいよ。」と言われて見た所、
我が家の敷地内から、公共の下水道へ繋がる配管の途中から（地面の中なのだが）
水が溢れているではないか！！
このままではあの「オーバーフロー悪夢」が蘇るのかと思って、
相方はすぐさま家主に電話した。（相方は今日からボストンに弟を送りにお出かけ）
私は家に残っていたので、家主が来るのを待った。
家主がやって来て、見た所、オーバーフローすることは無いが、
公共下水に流れ出るあたりに詰まりがあるかもしれないので、
一応週明けに排水工を呼んで直してもらえ、とのことであった。
（言い分は、前のオーバーフロー事件の時、何もしない家主を見かねて、
私たちで勝手に呼んで、その経費を請求したのだがその会社の方が、
どこに配管があるか知ってるから、工賃が安くあがるだろうとのこと。）
レシート持ってるの自分なんだから、自分で電話すればいいのにな〜と思ったりして。
その際、世間話をしていると、
「所得税とか大変なんだよ、こういう家を維持するのは。
君たちに貸してやってるけれど、大した家賃にもならないし、その何倍も費用がかかる。」
と言われた。
そりゃそうだろうけれど、だったら売りに出せばいいだけの話ではないのか？
私たちは家賃が安い代わりに、結構色んな事を我慢しているはずだし、
それなら家賃を普通のこの辺のスタンダードにして
（と言っても古さから言って、多分１００ドル変わるか変わらないかだと思うが）、
その代わりメンテナンスばっちり
私たちが文句言ったらすぐ直してくれるのかと言ったら、
絶対そっちの方が彼にとっては高くつくはずである。
何だかすごーくねちっこく言われて、
私はちょっとムカっとしてしまった。
でも解かってるの、この人は私だから嫌味言えるんだって。
この方、カンボジア人のおじさんだが、
物凄くコーケイジョンには腰が低く、
そしてアジア人の女性にはちょっぴり居丈高なのである。
私はアジア人だが、日本人で尚且つコーケイジョンの妻なので、
扱いが微妙らしいけれど(苦笑）
うちの相方はその辺が妙に義理堅いというか、
長年こうだからという慣れの部分と、
私のように寒がりじゃないしお風呂も重要じゃないというのもあって、
私よりはストレスレベルは少ないらしいので、
大してそれを言及するつもりもないらしいし、
「ま、家賃をそれで安くしてもらってるようなもんだし」
ということで済ませちゃってる。
でも安いとはいえ、お金は払っているのだから
少しくらいは何とかしてよって思うのは贅沢なんだろーか？
雨露しのぐ屋根があるのはありがたいって思うべきなんでしょうか？
