ワイナリー巡り

その養蜂場のオーナーから、
「ワイナリーに行きたいなら、絶対にフィンガーレイクに行くべき!」
という、強力なお勧めがあり、
NY州境を超えて、Watkins Glennという街にある、
セネカ湖まで行くことにした。
何しろそこは、ワイナリーが点々といくつも並んでいるらしく、
絶対楽しいよ!というお墨付きであった。


養蜂場から約1時間ちょっと行くと、
そこには、大きな湖のあるきれいな町であった。
途中、コーニングというガラスで有名な町を通過したのだが、
時間の関係で見られなかったのが残念。


まず、湖の一番ダウンタウン寄りに位置するワイナリーから攻め、
その後、少し腹ごしらえを湖畔のレストランでしてから、
車で湖のほとりを北上していく。
どうやら近くには、ナスカのカーレースも開催されるようで、
横断幕が色んなところに張られていたし、
翌週はワインフェアらしい。
かなり気になる。
途中で周辺地図を手に入れたのだが、これがすごい。
湖の片側20軒以上が立ち並ぶ状態である。
湖一周で40軒くらいはあるかもしれない。

着いたのが午後2時過ぎだったので、
結局私達は、4件周ったところで帰ることにした。
競争が激しいこともあってか、
どこのワイナリーも色々趣向が凝らしてあり、
ワインテイスティングのお相手してくれるアドバイザーも、
皆、かなり達者である。


「絶対また来ようね!」とお互い誓い合ったのである。
絶対にあれは、湖畔に止まって、ワイナリー巡りをして、
湖上のディナークルーズとかしてもいいだろうし、
楽しいこと満載な場所である。
立ち寄ったワイナリーで一本ずつ買ったボトルを
車のトランクに入れ、ついでに、ガーリック風味のグレープシーズオイルも買い、
美味しいチーズも冷蔵庫に入っていて、
フレッシュな蜂蜜もゲット。
何とも収穫の多い旅であった。


その後、ロッジで寛いでいると、裏庭で野生の鹿を発見。

道路に飛び出されては困るが、こんなところで見かけると、
ちょっと感動である。


相方と私は、裏庭の奥に流れる小川を見に行き、
石を投げて水切りを競いあったりなんぞしていた。
そこに老人が登場。
ご近所の人らしいが、しばらく世間話をしていたら、
「あんたら、あそこに泊まってるの?いくら払ったの?」
と聞かれ、相方が、
「それが、すごいんですよ。一泊100ドルですよ!。(もちろんすごいお得という意味で)」
と言ったら、
ぷっと吹き出すそぶりをして、「あぁ、そう」
と言って立ち去ったのである。
どうやら、この辺の人達には、「一泊100ドルもかけてこんな田舎に泊まるかね。」
というところだろう。
ちなみに、この辺の相場、
9エーカーの土地つき一戸建て(5ベッドルーム)土地つきで1500万くらいらしい。


ということで、この旅は行き当たりばったりながら、
かなり当たりの多い旅であった。
私と相方にしてはかなりアクティブだったし、
強いて言えば、こういう田舎ではなかなか美味しいレストランには当たらないので、
キッチン付きというのが功を奏した部分と、
ちょっと現実から離れられない自分があったりもするのだが、
そういうのは都会に遊びに行った時にすればいいことなんだなぁと、
妙に納得する私であった。


家に帰ると、Aイチはすごく怒っていて、
2時間くらいは、ぷんぷんしていたが、
その後は無事、お許し頂いて、思う存分なでなでさせて頂いた。
怒るAイチ先生につきましては、冒頭の写真をご覧下さい。
そんな訳で、私と相方の珍道中は終わったのである。